ドイツ ブンデスリーガ「チーム紹介／ダルムシュタット」

INTRODUCTION

ヘッセン州ダルムシュタットを本拠地とするサッカークラブ。1898年にダルムシュタットにFCオリンピアとして創設されたチームが起源であり、その後1911年にDarmstädter SCと合併した。

ホームスタジアムの「メルク・シュタディオン・アム・ベレンファルトーア」は、17世紀から続くダルムシュタットに本拠地を置く製薬会社「メルク」がネーミングライツを獲得している。メルクは2014年に同スタジアムの命名権を取得後、2015年からダルムシュタットのプレミアム・パートナーとしてクラブを支えてきた。同社は2016-17シーズンには、癌で苦しむ子供たちを支援するチャリティ活動のキャンペーンのバナーや看板掲出を許可するために命名権の行使を見送り、正式名称の「ヨナタン・ハイムス・シュタディオン・アム・ベーレンファルター」の使用を許可するなど、クラブの活動を精力的に応援している。

2014-15シーズンには22年ぶりのブンデスリーガ2部昇格、続く2015-16シーズンでも34年ぶりのブンデスリーガ1部昇格を果たしている。しかし、1部での戦いは苦戦が続き、2016-17シーズンには元ドイツ代表のトルステン・フリンクスを監督に迎えて挽回したが、2シーズンで2部降格となった。2022-23シーズンでは第2節から第22節にかけて無敗を維持して首位を快走。第23節以降はややペースダウンしたが2位を守りぬき、1部に舞い戻った。

ダルムシュタットの愛称は「Lilien（リーリエン）」。Lilienとは「ユリ」を意味する「Lilie（リーリエ）」の複数形で、ダルムシュタット市章にも描かれている。クラブの公式応援ソングにも頻繁にこの単語が登場するなど、ドイツサッカー界で「リーリエン」はダルムシュタットを指す言葉として広く知れ渡っている。