同一企業の協賛により最も長く開催されたプロサッカーの大会として、ギネスにも登録されている伝統の大会であるJリーグYBCルヴァンカップ。昨シーズンは、名古屋グランパスが決勝でセレッソ大阪を破り、見事に初優勝を飾った。
30周年を迎える今季のグループステージは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブ(川崎フロンターレ、浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸)を除いたJ1の14クラブとJ2の2クラブ(2021シーズンJ1・17位、18位)の計16クラブが参加して、4チームずつの4グループで行われる。
Aグループは、昨季リーグ4位の鹿島アントラーズがいるほか、セレッソ大阪とガンバ大阪の大阪ダービーも実現した死のグループ。Bグループは、昨季優勝の名古屋グランパスを中心に、サンフレッチェ広島、清水エスパルスらが鎬を削る。Cグループではサガン鳥栖、北海道コンサドーレ札幌、柏レイソルに昇格組の京都サンガF.C.がどれだけ立ち向かえるかに注目が集まる。Dグループでは、一昨シーズン優勝のFC東京、昨季リーグ8位のアビスパ福岡らのほか、1部の舞台に帰ってきたジュビロ磐田にも期待したい。
そして、この厳しいグループリーグを生き残った各グループ上位2チームの計8チームがプレーオフステージでホーム&アウェイ方式で激突し、さらにここを勝ち抜いた4チームとACL出場4チームの計8チームが、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行う。(決勝は1試合のみ)
また、ルヴァンカップは若手の活躍にも視線が集まる大会。この大会で活躍したライジングスターを表彰するニューヒーロー賞の過去受賞者には、名波浩、高原直泰、長谷部誠、原口元気、宇佐美貴史といった錚々たるメンツが並ぶ。昨季は鈴木彩艶(浦和レッズ)がGKとして史上二人目の受賞を果たしたが、今年は誰が次世代のスターに名乗りを上げるのか注目だ。(2022年1月24日時点)