スカサカ!ライブNEWS「【12/8放送】小池龍太が語る2017シーズン/ 今まさに聞く!~曺貴裁監督&高木琢也監督対談~」

スカサカ!ライブNEWS2017/12/15 12:37
【12/8放送】小池龍太が語る2017シーズン/ 今まさに聞く!~曺貴裁監督&高木琢也監督対談~

 12月8日の放送では、柏レイソル所属DF小池龍太が2017シーズンや自身のキャリアなどについて語る。インタビューコーナー「今まさに聞く!」特別編。湘南ベルマーレの曺貴裁監督、V・ファーレン長崎の高木琢也監督の対談。前半部分では2017シーズンの振り返り、後半は両監督が“監督論”を語った。


●小池龍太が語る柏での1年間「最初はすごく苦しんだ」
●J1昇格2クラブの曺監督、高木監督が語る17シーズン「もう、頭抱えました(笑)」(高木琢也)
●曺監督、高木監督が語る監督論「幽霊のように入って聞きたい」(曺貴裁)



●小池龍太が語る柏での1年間「最初はすごく苦しんだ」


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 小池は2014年、当時JFLだったレノファ山口にアマチュア契約で加入。翌15年にはJ3で優勝、16年にはJ2で全42試合に出場して柏への移籍を勝ち取り、今年はJ1で32試合に出場と、着実にステップアップを遂げている。1年ごとにカテゴリーを上げながら主力として活躍し続けられる理由について、本人は次のように語った。


「今シーズンであれば、来年ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)に出るために試合やトレーニングをしていました。JFL時代は翌年にJ3で戦うためにそのシーズンを戦っていましたし、J2時代もそのシーズンを乗り切るためというより、J1で戦うために自分は何をすべきかを意識しながらやってきたからこそ、自分が試合に出られていて、毎年カテゴリーを上げられた要因だと思います」


 柏での17シーズンについてはこう振り返っている。


「移籍1年目ということで、試合に出場することを第一に考えてやってきました。序盤は(試合に)出られなかったですけど、終盤にかけて出続けることができたので、いいシーズンだったと思います。(チームの雰囲気は)1年を通してすごく良かったです。終盤戦、勝てない試合が続いた時も、全員が前向きにやっていたし、やることを変えず、自分たちを信じてやっていたので、悪い雰囲気になることはなかったです」


 アカデミー出身選手が多く、選手同士の共通理解度が高い柏への移籍。戸惑いはなかったのだろうか。


「最初はすごく苦しみました。(プレー面での約束事が)全然分からなくて、しかも昨年のJ2最終節でケガをして出遅れてしまい、トレーニングもやっていない状況だったので全く分からなかったです。ラインコントロールがちょっと遅れるだけで失点してしまうので、いろいろな選手とたくさんしゃべって、分からないことがあったらとりあえず聞く。それを徹底しました。教えてくれた選手たちに感謝しなければならないですね」


 小池は主に右サイドバックを務めているが、その前方には「速いな、と思っています」と感嘆するスピードスターの伊東純也がいる。伊東との連係についても、心掛けていることがあるという。


「彼が生き生きとプレーするのをどれだけ助けられるか。彼が一対一を仕掛ける回数が増えればレイソルにとってはプラスになるので、それだけを考えています。自分が攻め上がることで相手選手を連れて行ってしまうことがないようにとか、逆にオーバーラップすることで彼が一対一で勝負できる状況を作るとか、いろいろなことを試しています」


 着実にステップアップを遂げている小池。今後の目標を聞かれると、次のように回答した。


「来シーズン、自分としてもチームとしても結果を残したいです。ベストイレブンに選出されるという目標もありますが、日本代表に招集されるようになったら、選手としても人間としても大きくなれると思います。そのためには、まずフィジカルを鍛えなければならないと思っています。世界と戦うためにはフィジカルが大事ですし、そこで負ける選手は今の代表には選ばれないので、そこを最優先で改善させなければならないと思っています」



●J1昇格2クラブの曺監督、高木監督が語る17シーズン「もう、頭抱えました(笑)」(高木琢也)


 番組レギュラー解説委員を務める岩政大樹がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」の特別篇として、湘南ベルマーレの曺貴裁監督、V・ファーレン長崎の高木琢也監督をスタジオに招き、生対談が行われた。


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■2017シーズンのJ2について


岩政:まず、今シーズンのJ2リーグ、お二人戦われて、例年と変わったことってあります? どういうリーグでしたか?


曺:2年間J1でやらせてもらって、2014年以来だったんですけど、どのチームも本当にスキがないし、全体的に大差で終わる試合はほとんどなかったんじゃないかというぐらい拮抗したリーグだったと思っています。


高木:いろいろな監督さんがとにかく替わっていく中で、毎年毎年の流れもありますが、相手チームを研究していく中での戦いというのが、より若い監督が出てきて、より難しいリーグになっているな、というのは毎年思います。


岩政スペイン人やアルゼンチン人の監督もいらっしゃいましたけど、これまでと色の違う監督さんがいたのも今シーズンのJ2の特徴だったと思うんですけど、そういったチームとの試合って、何か違いましたか?


曺:高木さんがおっしゃったように、初めてやるというか、今までそういうチームでなかったのに全然毛色が違うチームになっていたりだとか、ファーストステージとセカンドステージ(シーズン前半と後半)でちょっと変わっていたりだとか。でもその、研究したことに合わせてばっかりだと良さも出ないし、監督としては非常に勉強になるリーグだったなと思います。


高木:外国人の、特にスペイン人とかアルゼンチン人の監督さんのチームとやる時には、ある種、世界の色というか、雰囲気を感じたい、どんなものかなというのは、すべてのゲームではないですけど、感じたいなというのはありましたね。その中で、かなり細かく指示をしたり、人の配置がすごく変わったりというのはありましたし、1年間戦ってからですけど、面白いリーグだったなと思っています。


岩政両チーム、少し似ているところというと、湘南にはFWにジネイ選手がいて、長崎にはフアンマ選手がいて、だけど彼らに「ゴールを決めてください」というサッカーではなく、どちらかというと彼らをうまく使いながら、他の選手が輝くという部分が少し似ている、共通点なのかな、と思うんですけど、それはJ2を戦う上で、メリットになっていく感覚の上で作られているんですか?


曺:……どうぞ(笑)。


岩政言いづらいところありますか?


高木:じゃあ僕いきます(笑)。僕は、データ的にというか、世界的に、個人で打開できるストライカーがいればアタッキングサードでいろいろなことができますけど、だけどなかなかそういう選手はいないですよね。なので少し、我々であればフアンマの高さとか、体の強さをうまく生かしながらというのは、一つポイントとして作りたいなというのはあったんですよね。そこがないとやっぱり、下がった相手はなかなか崩せないなというのがありましたし、最終的には高さとか、人がいるところの、動いた後のスペースをうまく使えるのが一番理想であって、岩政さんがおっしゃったように、大きい選手をうまく使えたかなと思っています。


曺:そういう選手が前にいると、やっぱり意識がそっちに行くんで、周りでチョロチョロする選手がフリーになるみたいなところはありますよね。やっぱり全体的にクローズになって、どっちが勝つか分からない展開の時に、途中から入れたり、ポイントには間違いなくなるし。ただ、それだけでうまくいくようなリーグではなかったなというか、そう思います。


■流れをつかんだ瞬間について


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岩政両チーム最終的に昇格を果たすわけですけど、選手だと本当に決まるギリギリまでいろいろな不安があるんですけど、監督はいろいろな流れなど見ているじゃないですか。どこかで「あ、これは行けそうだ!」という感覚はシーズン中にあるんですか?


曺:どうですか? 長崎さん、最後すごかったから。


岩政すごかったですよね。あの時って。


曺:見ていても「あ~負けないな」っていう。


岩政そうですよね。外から見ているとあるんですけど、中にいると?


高木:そういうふうに……まあ、負けないな、とは思わないですよ。今のこの流れを絶対に僕が潰しちゃいけないな、と思って。それはちょっと気をつけました。一言とか、練習の内容も含めて、そこはちょっと気をつけました。でもここ(湘南)は早く決めましたから。


曺:いえいえ。僕らは、夏をうまく乗り切れたんですよ。相手がちょっと、みんな疲れてきていたかな、という時にホームゲームがたくさんあって、(東京)ヴェルディさん(7月16日の第23節/2-0)とか徳島(ヴォルティス)さん(7月29日の第25節/2-0)とか松本山雅さん(8月5日の第26節/2-1)とか、続いたんですけど。最後、優勝決まった後に全然勝てなかったことを考えると、最後までもつれたら正直どうなっていたか分からなかったなっていうぐらい。だから、スタートダッシュとかがああいう時って大事なんだなって改めて思いましたけど。

岩政夏を乗り切ることはJ2の一つの定石というか、夏をどう戦うかは、春と少し戦い方を変えるというか、少しマネジメントを変えなきゃいけないと思うんですけど、夏に気をつけていることはあるんですか?


曺:それは試合の時に、何分アップやって、ここでアイスバス入ってとか、一つ言うとそういうところも勝負ですし、コンディショニングと戦術と相手の分析が、うまくハマらないと抜けられないなというか。相手がめちゃくちゃ元気な時は、いくら戦術的なことをやっても厳しいだろうし、前の2試合では全然だったけど、いきなりこの試合では元気だとか、その逆もあったし、読めないところがありましたね。夏は。


高木:やっぱり休養でしたね。試合をやった後はだいたいリカバリーをやって、そのリカバリーの時に試合に出ていなかった選手がゲームをして、翌日休むと。その流れはずっと変えなかったです。なので、次の試合が中3日になる時もあれば、中2日になる時もあるんですけど、そのルーティンだけは絶対に守って、とにかく休養は与えて。しかも夏にすぐ休養を与えるのではなくて、夏に向かって1カ月、2カ月近く前から休養していくというのが良かったです。


■直接対決について


岩政今年も当然、直接対決があったわけですけど、お二人が対戦する時って、監督さんの顔も試合前の想定ではしますよね? 高木さんとやる時っていうのは、曺さんはどういうことを考えるんですか?


曺:俺は結構やりづらいですよ。ですよね?


高木:やりづらいです。だって、僕らよりもスピード感もあるし、パワーもあるチームだったので、やっぱりイヤですよ。百戦錬磨ですから。


曺:アウェイの長崎の試合はウチが勝ったんですけど(第27節/0-2)、でも点を取るまではずっと長崎のリズムで、「食らっても仕方ないな、食らったらきついな、この試合」と思っていて、たまたまみたいな得点を取れたんですけど、そういうギリギリの感じがすごくありました。今年は。どこもそうだと思うんですけど。


岩政あの試合はセットプレーで得点を取りましたけど、長崎は本来、セットプレーが強いじゃないですか。あれって準備もあったんですよね?


曺:当然あるけど長崎のセットプレーもめちゃめちゃ良かったから。


高木:あのパターンは、僕ら練習していたんですよ。こうやってくるから気をつけろと言っていたらやられちゃった(笑)。もうね、頭抱えましたね(笑)。


岩政その時は高木監督は、次の日のミーティングでは結構厳しく言われるんですか?


高木:いや、それはもう言わなかったです。


曺:でも、そういうのあるんですよ。言っていて、分かっているのに、という。でも逆に、分かっているからやる。相手が分かっていることをやることで、例えば2本目に違うことをやるとか、そういった駆け引きですよね。わざとそれをやっておいてとか。


高木:でも僕は、まさかそれをやってくるとは思わなかったですよ(笑)。


曺:というのがあるんですよ。


高木:だって、動きが全体的にいびつになるんで、「それはちょっとな~」と(笑)。


岩政それが2試合目で、初戦(第17節)は1-1で、湘南が先制した試合でしたが、あの時は4バックでしたよね?


曺:4枚で、途中から3枚にしたんじゃないかな。


高木:あの時は4枚で3枚にしました。


岩政そういうシステムの作り方は、相手を想定してのものなのか、それともその時の選手の……。


曺:あの時は、ウチに関してですけど、3バックのチームがJ2にすごく増えていて、ウチのやることが全部ばれているなっていうぐらい、相手に蓋をされていることが多かったんで、ちょっと目先を変えないと(と思って)。ただ、良かったか悪かったかは分からないですけどね。長崎はずっとやってきたからこそ安定してきたかもしれない。俺はちょっといじくったから。今から考えると、どっちが良かったのか。実際それであまり勝ってないんですよ。実際は。ただチャレンジという意味では、選手が戻る場所をもう一度フレキシブルにするという意味ではよかったと思いますけど。これも来年どうするかって、ちょっと想像つかないですよね。


岩政長崎の場合は、一昨年ぐらいから3ボランチみたいなシステムも取り入れてやっていましたけど、今年は比較的3-4-3がハマって、それがほとんどでしたよね。


高木:そうでしたね。多少やっぱり変えようという時期もあったんですけど、変えて結果が出るかどうかも分からないし、であれば「この形でずっとやっていこう」と思いました。あとは、いる選手ですよね。いる選手によって、例えば中盤を3枚にするとか、前線を2トップにするとかっていうのは考えますけど。


岩政ではどちらかというと、相手チームというより、自分たちのチームのその時のチームのストロングポイントが出るように。


高木:そうですね。




●曺監督、高木監督が語る監督論「幽霊のように入って聞きたい」(曺貴裁)


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◆監督という職業について


岩政ここからは監督論を聞きたいんですけど。Jリーグの監督さんって、当然ながら大変なこと、プレッシャーもあったりとか、教えることもあって、総じて言うと楽しいものなのか、苦しいものなのか。


曺:先輩から。


高木:僕は選手から教えられる部分もかなりあるなと思っています。もちろんサッカーの真髄というか、自分が形を持ちながらそれを選手たちに伝えて、ある種の形ができていくわけですけど、でもそれを作るのは最終的には選手なので、選手たちを少し観察しながらということを考えれば、選手たちに教えられる部分も、監督っていう仕事にはかなりあるなと思います。プレッシャーとかは、その人次第ですよね。ちょっとしたことに対して弱い人もいれば、全く動じない人もいるだろうし、その人の性格によるところもあるだろうし。監督っていうのはそういう仕事だと、長くやってきて思っています。


岩政高木監督の場合は、元々日本のエースストライカーで、監督になられてからはすごく緻密で守備的なところもしっかりと構築されていて、その辺は現役時代からある程度勉強されていたんですか?


高木:今スカパー!に出ているからというわけじゃないですけど、スカパー!でずっと解説をさせていただいて、いろいろな解説者の方がいますんで、現場ではできないいろいろな勉強をさせてもらいました。そこでいろいろなことを、解説をしながら見て、いろいろな方に話を聞いて。特にディフェンスのところは、いろいろな方に話を聞きました。


岩政そういうことも好きだったということですよね?


高木:自分では分からなかったですけど、今でも映像を見るのが好きだし、ちょっと意外でしたね。


岩政曺監督はいかがですか? 監督の日々というのは。


曺:高木さんもそうだと思うんですけど、僕もこのチーム長いんで、逆に長いから毎日、流れていくと不安感が増すんですよ。毎日毎日何か考えて、小さいことでもいいからトライしていかないと。もう今日これでいいだろう、という感じで流れていくと、というのがあったんで、そういう日々の積み重ねって、去年やったから今年はいいな、というのは絶対にない。何かやっぱり自分の心がけ次第で学べるものとか、もちろん選手からもそうだし、試合からもそうだし。でも、今年僕が一番学んだというか、開き直ろうと思ったのが5試合ぐらいありました。ダメなところだと思うんですけど、「これ以上考えてもなるようにしかならないな」と。これが逃げて「なるようにしかならない」じゃダメだと思うんですけど、何か不思議と、なるようにしかなんないなという。何となくね。バスの中でとか。もう考えるのやめようとか。あまり大きい声で言ったらダメなんですけど、5試合ぐらいありました。不思議と負けなかったですね。開き直りというか。


岩政相当ずっと考えた先にあるものということですよね。


曺:そうですね、かっこよく言えば(笑)。


岩政高木監督はそういうことあります?


高木:表現は違いますけど、僕も選手によく「今年はちょっとイケイケで行くぞ」という話をしたんですよ。好きなことをやれというわけではなく、「とにかくイケイケだから」と。たまに忘れている時があって、「あ、ゴメン、忘れてた」って言って、試合前のミーティングの時に「前も言ったけどイケイケだぞ」って。その時は確かにいいですよ。


岩政なるほど。今の表現は今年の長崎のサッカーに反映されていたように思うんですけど。


曺:よくイメージで、監督ってホワイトボードに、攻撃のポイントはこれ、守備はこれ、セットプレーはこうだって説明するイメージがあると思うんですけど、だいたい聞いてないんで。聞いてました? 岩政さん。試合前に。


岩政僕は聞いてますよ!


曺:そんな一個一個。


高木:それはキジェ、ダメだよ(笑)。


曺:(爆笑)。岩政さんレベルは聞いていたかもしれないけど。でも僕はそれが全部(選手の頭に)入るとも思っていないんで。だから今、高木さんが言ったように、「あ、ゴメン、今日はお前らに『攻めるぞ』って言ってなかったけど、攻めるぞ」っていう言葉のほうが、「なるほど」って思ったりもするから。だから監督としての無力も感じました。


岩政簡単な言葉のほうがパッと伝わることがあると。


曺:一番聞きたいのは、高木さんが試合をしていて、ハーフタイムで何を言うのかなっていうのはその場で聞きたい。映像じゃなくて。幽霊のように一員として入って、本当に何を言うのかなっていうのを聞きたいです。でもそれってパッと見ているだけだと、ただ怒っているとか褒めているだけだけど、空気があるじゃないですか。それはそのチームにいないと分からないですよね。


岩政:そこで感じながら、そこで言葉をチョイスしていくと。


曺:こんなふうに言うのかとか、俺ハーフタイムって意外にすごく大事だと思うんで。


岩政例えばチームの流れが、その時によるんでしょうけど、あえて演技して叱ることもありますよね?


高木:あります。


曺:結構ありました? 今年。


高木:いや、あんまりなかった。


曺:俺もあんまりなかった。


高木:今年はね。


曺:でもあれ、演技している時って何となく違和感ありますよね。


高木:そうそうそう。


曺:言いながらも。だから選手も何となく分かっているんじゃないかなって。本当にそう思っている時とは何か(違う)。


高木:そういう時は、結構、ここで言うとあれですけど、「自分たちでやるんだろう?」とは言います。「自分たちでやらなきゃダメだろう」ということは良く言います。


◆チームマネジメントについて


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岩政:監督さんで考えなければいけないのは、チームが負けた後だと思うんです。湘南は今年、連敗がたぶん一度もなくて、長崎も2連敗、3連敗が一度ずつですよね。負けた後はどのようなことをしたり、タイミングとかもあると思うんですけど、気を付けることはありますか?


高木:よく起こるのが、メンバーを入れ替えるというのがだいたいありますので、僕はまずそこを見ますね。本当に負けた状況で、選手を代える時に、その選手がいいプレーができなかったのか、それともチームとしてダメだったのかをしっかり見ていきます。そこを見ないと、変える理由が本当にそこだったのかというのがありますよね。でも実際、ゲームに出ていればもっともっとよくなる可能性もありますし、そこはしっかり見ます。


曺:僕は例えば、前半の途中で代えたのが3回ぐらいあったのかな。ハーフタイムに代えたのも5、6回あったし、あんまりよくないですよね。そういうのって。他の選手への影響も含めて。じゃあその選手を次どうするのかとか、オフ明けでは「その選手は次に出られないな」と思ってくる選手がほとんどなので、それを敢えて使うとかね。「この前良かったけど、今週コイツ満足しているな」っていうやつを敢えて外すとか。本人からしたら「何で?」って思うけど、こっちからしたらそういう狙いがあるとか。そう考えると、監督と選手ってちょっと立場が違うから、選手にとっては納得できないことでも、理解させなければならないな、とは思います。


岩政:選手だけじゃなく、チーム全体を管理しなければならなくて、シーズン全体も含めて管理しなければならない。監督になられて、最初に思い描いてやっていたことで、今になって少し変わってきたなって自己分析されることってあります?


高木:ありました。今年はありました。たぶんキジェ監督も、シーズン中にシステム変えたりというのはあったと思うんですけど、僕もちょっとトレーニングの内容とか、それからいつもやらないような人の配置を取りながら攻撃をするとか。そういういくつかの課題を、僕今シーズン、たぶん2つ与えたんじゃないですかね。シーズン中に、練習の内容を少し変えながら。だから逆に戸惑うことはなくて、それに対して積極的に向かってやってくれた。特に終盤はそうでした。終盤は変えました。


岩政:変えた内容は言えないですよね?


高木:内容は言えないです。でも、そこに何か夢中になったから、いろいろなことを考えずによかったのかなと(笑)。


岩政:それをやらせることで、少し頭をそちらに向けさせて。


高木:結果論ですけどね。


岩政:曺監督はありますか?


曺:例えば、守備のアプローチが悪かったら、週明けに守備的のアプローチの練習をするとするじゃないですか。3回やって2回は成功したけど1回外されたら、選手はダメージ大きいですよ。だったら何もやらないで、攻撃のことを言う時にちょっとだけそういうことを入れたほうがいいとか、その塩梅は、正解はないけど「はいお前、ダメだからこれやりますよ」だけじゃダメだと思う。たぶん選手って。分かっているし、3回やって1回ぐらいやられるじゃんって思っていればいいけど、やろうとしたのにやられちゃった、失敗体験を敢えてさせる必要があるのか。「監督は選手を騙さなきゃいけない」と言う人がいますけど、何となくその意味は分かります。夢中にさせる中で、実は別の部分が鍛えられていたとかね。


◆J1での戦いについて


岩政:来シーズン両チームともついにJ1に挑戦していくわけですけど、両監督とも以前J1で戦われていたことがあって、新たに来シーズンに向けてという部分と、少しずつ描き始めている頃だと思うんですけど、こういうことにチャレンジしてみたいと、今の時点で描いていることがあれば教えていただけますか。


高木:まだ今はメンバーも全員決まったわけでもないので、柔軟にやらないと難しいんだろうな、そういうリーグなんだろうなとは思います。例えば、システムを含めてなのか、選手の大きな変化で、DFの選手をトップで使ったりとか。もちろんそういうことはないですけど、そのぐらいの大きな変化は必要なのかなと思います。


曺:今、ヨーロッパのサッカーをいろいろ見ても、このチームだけ突出してこれがすごいというのがなくなっていると思います。守備も攻撃も、ボールを持っている時も持っていない時も、ある程度のことをやらないと勝てないサッカーなんで、それは間違いなくそうだと思います。こっちは良かったけど、こっちはまるっきりダメだった、では、今のJ2、J3でもたぶん勝っていけない。3回やって1回しか勝てなかったら結局残留争いだし、そう考えると、総合力を高めながらもそこに宿る色みたいなものを出していきたいなと思っています。


◆今後の日本サッカーについて


岩政:それを踏まえて、これからの日本サッカーについて最後に伺いたいんですけど、これから5年度、10年後、もっと日本サッカーは伸びていかなければならない。もちろん育成からいろいろやっていかなければならないんですけど、今Jリーグの監督をやる中で、Jリーグをどのようなリーグにしたいというのはありますか?


高木:アグレッシブさ、点を取る、そういう部分の激しさや戦術、人のプレーはもっともっと上げていきたい、上げなくちゃいけないなというのは思います。もっともっと変化に富んだチームがあってもいいと思いますし、そこが今後必要なんじゃないかなと。


曺:僕もそれは、インテンシティーと呼ばれるけど、「スタートからそんなに力出したら持たないじゃん」じゃなくて、やっぱりそれを持たせるように工夫していくというか、気持ちの面のインテンシティーもプレーもそうだけど、ゲームコントロールなんていう時間がだんだんなくなってくると思うんでこれからは。そういうことをする選手はどんどん淘汰されていくようなイメージを僕は持っているんで、ピッて(ホイッスルが)鳴ったらパッて入って、やっていくというふうにしていかないといけないんじゃないかと。そこはリーグの中でも高めていかなければならないと思います。


 


 12月15日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、EAFF E-1サッカー選手権2017の日本代表の試合を振り返る。また、高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップ・参入戦特集や、JPFA合同トライアウトに密着した様子も放送される予定となっている。

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