2月28日放送のサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」#140では、ゲストに昨シーズンまで松本の監督を務めた反町康治氏と、元日本代表の坪井慶介氏を招へい。「激論」のコーナーで、「2020年のJリーグ 開幕戦で見えた2つのこと」と題して議論が行われた。
話題の一つは、今シーズンのトレンドとなっている3トップについて。FC東京や川崎Fなどが新たに3トップを採用しているが、番組MCの岩政大樹氏は「10チームほどが3トップを採用している。大分や札幌、広島などは、可変的な3トップとも言えなくはない」と分析した。
王座奪還を狙う川崎Fに関して、反町氏は「プレーモデルは間違いなくリバプール」とコメント。昨シーズンは横浜FMが新たなスタイルで話題を呼んだが、「リバプールの戦術を川崎Fがやったとすれば、横浜FMが昨シーズンに作ったようなトレンドが生まれるのではないか」と推察した。
また、もう一つの話題は、今シーズンからJ1リーグの全試合で導入されるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について。反町氏は「世界のサッカーも導入していて、日本が取り入れたのは遅いくらい。昨シーズンは色々と問題が起きたので、取り入れざるをえない」と意見を述べた。
坪井氏は、Jリーグで初めてVARが適用された湘南vs浦和の試合を現地観戦。この試合では、浦和の鈴木大輔がペナルティエリア内でハンドを犯し、VARルームから主審に助言が届いた。そして、主審が「オンフィールドレビュー」で映像を確認の上、PKの判定を下している。
最終的な判定が下るまでは時間を要したが、その間にオーロラビジョンでは、当該シーンが繰り返し映し出された。坪井氏は「選手のメンタルや、次のプレーに影響があるかもしれない。それは選手たちも慣れないといけない」と、選手への精神的な影響も示唆している。
新型コロナウイルスの影響で、Jリーグは3月15日までの全公式戦が延期となった。しかし、この中断期間は、各チームが戦術を定着させていく時間となりえる。再開後の試合で、開幕戦と比較してどのような変化が見られるのか注目したい。
毎週金曜日21:00から生放送されているサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」。次回は3月6日(金)21:00放送スタートの予定となっている。次回の放送内容はこちらから>>
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