UEFA CHAMPIONS LEAGUE

UEFAチャンピオンズリーグ 17/18

天国か地獄か・・・衝撃のラウンド16!注目の2カードを徹底分析!!

ラウンド16 注目試合①

レアルマドリード×パリサンジェルマン

 3連覇を狙う王者に“超金満”補強のパリが挑む!ロナウドとジダン監督が経験の差を見せつけレアルが順当に駒を進めるのか、はたまた推定530億円と噂される移籍金を投じて獲得したネイマールやムバッペを擁するパリSG新時代の到来を予感させるか。

放送日時
    • 1st leg:2/15(木) 前4:00〜 LIVE
    • スカサカ!(CS800/Ch.580)
    • キックオフ45分前の2/15(木)前4:00から同チャンネルで特別プログラムを生放送!直前情報、見どころをお届けします!
      解説:水沼貴史、ゲスト解説:石川直宏、実況:下田恒幸
    • 2nd leg:2/15(木) 前4:30〜 LIVE
    • スカサカ!(CS800/Ch.580)

クリスティアーノ ロナウド

ネイマール

両クラブ注目選手

クリスティアーノ ロナウド
レアルマドリードのエンブレム

レアルマドリード

クリスティアーノ ロナウド

  • 身長/体重:185cm/80kg
  • 誕生日:1985年2月5日
  • ポジション:FW
  • 国籍:ポルトガル
CLでの勝負強さは別次元!レアルを史上初の3連覇に導けるか

 フットボール界を代表する男、CR7──。昨季はCL史上初となるチームの連覇に大きく貢献し、昨年末にはこちらも2年連続でバロンドールに選出され、宿敵メッシが持つ5回の最多記録に並んだ。

 ジダン監督が統率するレアルに黄金時代が到来するかと思われたが、今季はリーガでよもやの苦戦を強いられている。不安定な戦いで上位を追走する立場となり、そんなチームに足並みを揃えるようにロナウドも不振に。第20節を終えた現時点で6ゴールにとどまっている。昨季の同時期にはすでに13得点を記録していたことを考慮すれば、このスーパーなストライカーにとっては異常事態と言える。

 ただし、CLは別物のようだ。現役最多タイの通算4度の優勝、1シーズンの最多ゴール記録(2013-14シーズン)、そして通算得点記録(更新中)を保持するこのポルトガル代表は、昨季の決勝から今季のグループステージ第6節まで7試合連続でネットを揺らしている。今季の9得点も現時点のトップだ。パリSGとのラウンド16でも、彼の得点力が勝負の行方を左右するはずだ。首尾よくその難関を突破すれば、レアルの夢の3連覇への視界も開けるだろう。

ネイマール
パリサンジェルマンのエンブレム

パリサンジェルマン

ネイマール

  • 身長/体重:175cm/68kg
  • 誕生日:1992年2月5日
  • ポジション:FW
  • 国籍:ブラジル
CL制覇で「メッシ・ロナウド時代」から「ネイマール時代」の到来へ!

 今季開幕前、史上最高額の2億2200万ユーロ(約290億円)で華の都に迎えられたスーパースターは、すぐさまパリの人々の心を掴んだ。ファッションモデルのような甘いルックスと派手に魅せる至高のテクニックはきらびやかな街にふさわしく、ネイマールは自身が中心になれるクラブに収まった。当初はチームメイトのカバーニとの不仲説も流れたが、白星を積み上げていくなかでそんな話も徐々に収束していった。

 メッシ&ロナウドに続くサッカー界のスーパースターの一番手と目されてきたこのブラジル代表アタッカーが、本当の意味で二人の先達を超えるには、バロンドールを獲得するしかない。そのためには、CLやワールドカップといった極みのタイトルが必要になる。しかし前者では、今季もパリSGに厳しいカードが用意された。2連覇中の王者レアルが彼らの前に立ちはだかるのだ。

 ネイマールはバルセロナ時代、レアルとの「クラシコ」に8度出場し、通算3得点。チームは4勝1分3敗と勝ち越している。今回のラウンド16でも、やはり彼の働きが鍵となるだろう。カタールの莫大な資本を得たパリSGの壮大な野望は、このサンパウロ出身のスタープレーヤーと共に描かれていく。

TEXT:井川洋一

「本気で守る」レアルが見られる?

勝負は最初の10分!

2ndレグ展望

レアルマドリードのエンブレム

レアルマドリードReal Madrid CF

打ち合いは不利?レアルは守りを固めると予想
レアル(基本布陣)

 元バルセロナのチャビが「レアルマドリードは根拠なく勝つ」と、1stレグの後に言っていたが、まさにそういう勝ち方だった。

 戦術的なポイントは後半の2枚替えである。ルーカス バスケスとアセンシオを投入してサイド攻撃を活性化し、アセンシオのアシストで逆転、さらに3点目もゲットした。レアルはカウンターアタックだけがチャンスになっている状態だったので、カウンター時のチャンスを拡大するためにベイル、L.バスケス、アセンシオを投入したのは一応理にかなっている。ただ、この試合ではパリサンジェルマンもカウンター狙いで、レアルのほうがボールを持っている展開だった。1-1のまま推移する中で、レアルのカウンター機会が増える流れではない。一応根拠はあるけれども希薄という意味では、チャビの言うように「根拠なく勝つ」という印象は否めないわけだ。

 根拠のない勝ち方は再現性が低い。ところが、レアルというチームは過去に何度も根拠のない勝ち方をしてきた。チャビの発言はレアルを批判していると同時に羨んでもいるのだ。何だかわからないが毎回勝つ、それがレアルの強さといえる。

 2ndレグのレアルは守備を固めるはずだ。クロースとマルセロが負傷していて出場が危ぶまれている事情もあるが、2点のアドバンテージを最大限に利用するのは定石である。さらにパリサンジェルマンとの力の差は全くないこと、得点チャンスはカウンターに限られること、この2つが1stレグでわかっている。守備を固めてなるべく失点せず、カウンターから1点奪えばかなり有利になる。敵地「パルク・デ・プランス」で打ち合ったら、レアルは打ち負ける可能性がある以上、ジダン監督は慎重策をとると思われる。

 サイドにはアセンシオ、L.バスケスを配置し、クロースの代わりには守備面でも計算できるコバチッチを起用。ロナウドは1トップを嫌うだろうが、この試合に関しては我慢してもらうほかない。試合を膠着させたければイスコを途中投入してキープ力を高める、点をとる必要があればベイルを入れて2トップへ変更する。ただ、基本線は守備であり、本気で守るレアルが見られるのではないか。

レアル(攻撃時)
パリサンジェルマンのエンブレム

パリサンジェルマンParis Saint-Germain

開始10分の猛攻でレアルの守備を破れるか
パリSG(基本布陣)

 敵地での1stレグは、ンバッペ、ネイマールのスピードを活かしたカウンター狙い。先制したところまではエメリ監督の思惑どおりだったに違いない。ロナウドのPKで追いつかれたとはいえ、パリサンジェルマンのほうがカウンターから決定機を作っていた。

 後半にカバーニをアウト、ンバッペを中央に移動させて右ウイングにダニ アウベス、右サイドバックにムニエを置いた。右サイドの守備強化とともに、ンバッペのスピードを中央で生かし、アウベスとネイマールのホットラインを活かそうという意図だ。結果的に逆転負け、さらに守備強化したはずの右サイドを破られたのでエメリ采配は批判を浴びているが、交代策そのものは当たりかけていた。むしろ交代策が上手くいったので、レアルにカウンターの機会を与えてしまった。その点は皮肉な結果といえる。

 1-3の敗戦は痛いが、アウェイゴールはとった。突破のために必須となるホームでの2-0勝利はありえないスコアではない。1stレグではパリサンジェルマンの攻守が十分に通用することを示している。ホームでの逆転、勝ち抜けは決して無理な目標ではない。ただし、レアルが普通のプレーをしてくればの話だが。

 1stレグで機能しなかったロセルソに代わって、アンカーはおそらくラビオが務めるだろう。左のインサイドハーフに誰を起用するか。ディマリア、パストーレ、ドラクスラーが選択肢になりそうだ。これまでの起用法からするとドラクスラーが有力だろう。ネイマールと入れ替わって左サイドに出れば、得意のドリブルで仕掛けていける。ただ、ドラクスラーのインサイドハーフがハマっているのなら、とっくにこのポジションをとれていたはずで、ドラクスラー起用はギャンブルになる。一発のあるディマリア、インスピレーションに富むパストーレも面白いが、ドラクスラー以上の賭けになってしまう。

 最初の10分間が勝負だ。ホームのパリサンジェルマンは伝統的に立ち上がりに猛攻を仕掛ける。フルパワーの10分間の後は必ずスローダウンする。レアルが守りから入るならば、なおさら最初の10分間で圧倒して1点をとること。逆にこの時間帯を守りきられる、あるいはカウンターから失点してしまうとかなり厳しい展開になるだろう。

 マルセイユ戦でネイマールが負傷したので欠場が濃厚といわれている。その場合はディマリアが先発するだろう。一方、ラス・ディアラのコンディションが上がってきてアンカーに起用できそうなのは朗報。ラビオを一列上げられれば、左はディマリアかドラクスラーかという選択が広がる。

パリSG(攻撃時)

TEXT:西部謙司

ラウンド16 注目試合②

チェルシー×バルセロナ

 またも名勝負は生まれるか!? 過去のUCLで数々の記憶に残る激闘を演じたチェルシーとバルセロナが再び相まみえる。昨季に圧巻のプレミアリーグ制覇を遂げたイングランド王者は、新監督の下で絶好調をキープするバルサにどんな戦いを挑むのか。

放送日時
    • 1st leg:2/15(木) 前4:00〜 LIVE
    • スカサカ!(CS800/Ch.580)
    • キックオフ45分前の2/21(水)前4:00から同チャンネルで特別プログラムを生放送!直前情報、見どころをお届けします!
      解説:福田正博、ゲスト解説:岡田武史、実況:西岡明彦
    • また、試合放送前の2/20(火)深1:45~21(水)前4:00まで、
      同チャンネルで「UEFAチャンピオンズリーグ 名勝負クラシック08/09 チェルシー×バルセロナ」を放送!
    • 2nd leg:2/15(木) 前4:30〜 LIVE
    • スカサカ!(CS800/Ch.580)

エデン アザール

リオネル メッシ

両クラブ注目選手

エデン アザール
チェルシーのロゴ

チェルシー

エデン アザール

  • 身長/体重:173cm/74kg
  • 誕生日:1991年1月7日
  • ポジション:MF
  • 国籍:ベルギー
世界三指に入る切れ味鋭いドリブルを見逃すな!

 急激な緩急と繊細なタッチを駆使するドリブルは世界でも五指、いや三指に入る。昨シーズンは完全復活を遂げて、チェルシーのプレミアリーグ奪還の立役者となった。今季は足首の手術で出遅れたものの、秋口から戦列に復帰すると、前線の核の1人としてコンスタントに出場を続けている。

 ところが、調子の上がらないチームはプレミアリーグでマンチェスターCの独走を許し、UCLのグループステージは2位で通過。アザールにも決定的な仕事はさほどなく、継続性に疑問符を投げ掛けられている。

 それでも、潜在能力は誰もが認めるところだ。かねてからレアルが注視するとてつもない才能が、何かをきっかけに爆発すれば、相手守備陣はただの人垣となる。またベルギー代表で主将を担うようになり、リーダーの自覚も芽生えており、コンテ監督にも言うべきことは言う。「勝つためには攻撃的に臨む必要がある」と。

 ラウンド16のバルセロナ戦では、メッシとの鋭いドリブルの競演が見られるはずだ。チームも個人も、状況は分が悪い。そんな前評判を覆すには、メッシの後継者とも言われるアザールが本家以上の輝きを放つしかない。

リオネル メッシ
バルセロナのロゴ

バルセロナ

リオネル メッシ

  • 身長/体重:169cm/72kg
  • 誕生日:1987年6月24日
  • ポジション:FW
  • 国籍:アルゼンチン
30歳にして再び輝きを増した世界最高のプレーヤー!

 CR7と並ぶフットボール界の顔だが、ここ2シーズンはそのライバルに主役の座を譲っている。しかし今季はチームも自身も開幕から絶好調を維持。バルセロナはリーガで無敗のままダントツの首位で折り返し、UCLでも負けなしで首位通過を果たした。

 その主因のひとつは、バルベルデ監督がこの絶対エースをあらためて攻撃の中心に据えたことにある。トップ下やセカンドストライカーの位置から少し下がってボールを受け、文字通り攻撃の全権を握り、ゴールやアシストを量産しているのだ。昨年12月のリーガ第17節のクラシコでは、前半に相手のマンマークに苦しみながらも、ハーフタイムの指揮官の助言により、後半は左右に流れて味方のスペースを作り、3-0の快勝の原動力となった。

 UCLのラウンド16では、昨季のプレミアリーグ王者チェルシーとの大一番を迎える。メッシは前述のクラシコでもあらためて証明したように、舞台が大きくなればなるほど真価を発揮する。ここから始まる真の戦いを勝ち抜いていき、メッシは30歳の節目のシーズンにまたひとつ勲章を増やすことになるのだろうか。その後のロシア・ワールドカップでは、自身に唯一欠けている代表でのメジャータイトルを狙う。

TEXT:井川洋一

ゴール必須でも篭城戦?

プレス突破のカギは右サイド

2ndレグ展望

チェルシーのロゴ

チェルシーChelsea FC

まずは守備から 勝負をかける時間帯で1点取れるか
チェルシー(基本布陣)

 本拠地「スタンフォード・ブリッジ」での1stレグ、予想どおりチェルシーは「バス」を置いた。これにより、バルセロナは圧倒的にボールをキープしながらも、ほとんどシュートチャンスを作れなかった。チェルシーは1トップにアザール、2シャドーにウィリアンとペドロが先発。スピードのある3人がカウンターを狙い、ウィリアンは先制ゴールのほかに2本のシュートをポストに当てている。

 チェルシーのゲームだったといっていい。ただ、誤算は自陣でのミスパスからメッシに同点ゴールを許してしまったことだ。致命的な誤算といえる。

 もし1stレグに勝利していれば、敵地「カンプ・ノウ」での2ndレグも同じ戦法でやれる。すでに効果のあったやり方でもある。カンプ・ノウで無失点は難しいとはいえ、カウンターからドローに持ち込めれば勝ち抜けられる。しかし、そのプランは崩れてしまった。2ndレグでは勝つか、2-2以上の引き分けを目指さなければならない。

 とにかく得点しなければならない以上、前線からプレスして攻撃的に戦うのが定石ではある。だが、「カンプ・ノウ」でその戦法を採れば1点とる間に2、3点叩き込まれることになるだろう。チェルシーにできるのは1-0の勝利を狙うこと、悪くても1-1でのPK戦狙いだ。つまり、1stレグと同じ戦い方をする。

 バスを置いて守るだけでは0-0で試合が終わってしまうかもしれない。それではもちろん勝ち抜けないのだが、籠城戦以外にバルセロナの攻撃を防ぐ手立てはない。ただ、試合開始直後など、時間帯を決めて前からプレスする手はある。90分間それをするのは無謀だが、時間限定ならバルサのパスワークを分断して攻勢をかけるのはできないことではない。勝負をかけた時間帯で1点とれれば、あとは基本的に籠城とカウンターの戦い方に戻せばいい。個人技とデュエルの強さはチェルシーの武器なので、勝負をかけた時間帯でバルサを圧倒するのは不可能ではないだろう。

チェルシー(対バルサ)
バルセロナのロゴ

バルセロナFC Barcelona

チェルシーのハイプレスを外すカギは「メッシの右」
バルセロナ(基本布陣)

 1stレグを1-1で引き分け、大きなアドバンテージを持ってホーム「カンプ・ノウ」での2ndレグに臨める。1stレグはチェルシーの堅陣をなかなか崩せなかった。キーマンのイニエスタを経由してメッシという攻撃で作った決定機も2回だけ。しかし、そのうちの1回をゴールに結びつけることができた。

 2ndレグにおけるバルセロナの焦点は、チェルシーのハイプレスをいかに外すか。それさえできてしまえば、チェルシーは後退して後方に守備ブロックを置く。つまり1stレグと同じ形になるわけだが、バルセロナは最悪0-0で終わっても勝ち抜けられる。相手が引いてしまうなら、極端にいえばずっとボールを持っているだけでいいわけだ。

 フォーメーションはバルサが4-4-2、チェルシーが3-4-2-1になると予想される。ただ、バルサはビルドアップのときにブスケッツが中央に位置する。チェルシーは1トップと2シャドーの3人で、ブスケッツにパスが入らないように守るはずだ。バルサはラキティッチ、イニエスタがセンターバックからのボールを預かるべくポジションをとる。ここでポイントになるのがバルサの右サイドだ。

 セルジ ロベルトかラキティッチにボールが入った時点で、メッシはいつもどおり右のハーフポジションに移動する。ここでキーになるのがパウリーニョである。パウリーニョが遊軍的に動くことで、チェルシーはメッシへのマークがはっきりしなくなる。リュディガーが前へ出て潰すのか、それともカンテがメッシにつくのか。いずれにしても、ここでメッシに前を向かれたらチェルシーにとっては危機的な状況になるのは火を見るよりも明らかなので、メッシはタイトにマークしなければならない。しかし、そのときはもともと空いている中央のスペースがガラ空きになる。イニエスタ、スアレス、パウリーニョが上手く侵入すれば、どのみちメッシにボールを渡すことが可能になるだろう。

 これは一例だが、バルサがチェルシーのハイプレスを外して押し込んでしまえば、心理的にも状況的にも有利なのは間違いない。

バルセロナ(攻撃時)

TEXT:西部謙司

ラウンド16放送スケジュール

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