UEFA CHAMPIONS LEAGUE

UEFAチャンピオンズリーグ 17/18

前人未踏の3連覇か? ”イスタンブールの奇跡”以来の快挙か?

決勝戦 みどころ

レアルマドリード×リバプール

 ウクライナのキエフで開催されるファイナルへの切符をつかんだのは、欧州を代表する超名門の2クラブ!

 前身のチャンピオンズカップ時代を含め、史上最多の12度の優勝を誇るレアルマドリードは、この5年でなんと4度目のUCL決勝の舞台。ジダン監督のもと、ロナウドというスーパースターを擁する超一流軍団が史上初の大会3連覇を目指す!

 対するリバプールも、同3位タイとなる5度の欧州王座を経験している名門クラブ。欧州最強・最速のカウンターを武器に、”イスタンブールの奇跡”として語り継がれる2004-05シーズン以来、13年ぶりの快挙を狙う!

放送日時
    • 5/26(土)深3:00~
    • スカサカ!(CS800/Ch.580)
    • 解説:戸田和幸 実況:西岡明彦

ロナウド&マルセロ

サラー&フィルミーノ&マネ

両クラブ注目選手

クリスティアーノ ロナウド
  • クリスティアーノ ロナウド

  • 身長/体重:185cm/80kg
  • 誕生日:1985年2月5日
  • ポジション:FW
  • 国籍:ポルトガル
マルセロ
  • マルセロ

  • 身長/体重:174cm/73kg
  • 誕生日:1988年5月12日
  • ポジション:DF
  • 国籍:ブラジル
世界最高峰の個人技! 記録を更新し続けるゴールマシーンと超絶テクのSB

 前人未到の3連覇に向けてあと一歩まできたレアルマドリード。一人ひとりが超ハイレベルな個人能力を持つスター軍団の頂点に立つのが、クリスティアーノ ロナウドだ。

 キャリアの最初はテクニックとスピードを武器とするサイドアタッカーとして頭角を現し、今や世界最強のゴールマシーンに変貌。強烈なシュートをゴール枠内に飛ばす決定力、シュートを打つための空間を生み出す一瞬の動きには世界最高の技術が凝縮されている。

 UCL通算ゴール記録を更新し続けるロナウドは、すでに7年連続のUCL2桁得点を確定済み。さらに決勝でハットトリックを達成すれば、1シーズンの最多得点記録も更新の上、ファイナルで得点した試合数を最多の4に伸ばすことになる。準決勝では無得点に終わったが、勝負所でめっぽう強い"CR7"は、決勝ではしっかりと照準を合わせてくるだろう。

 そして、レアルにおいてもう一人特筆すべき存在が左サイドバックのマルセロだ。

 スピードも守備能力も高次元にあることに加え、何よりそのボールを扱う技術は、日本代表でブラジル代表と対戦した長友が『別次元』と表現するほど驚異的。マルセロであれば、他の一流クラブでトップ下を任されても抜きん出た存在となるだろう。

 さらに、マルセロが他のSBと違うのが、一人でゴールを演出できるという点だ。サイドからのクロスはもちろん、チャンスとみればドリブルで中央を突破することも、強烈なシュートで相手ゴールを陥れることもできる。事実、今シーズンのUCLではすでに3得点を記録しており、特に準決勝のバイエルンとの第1戦でのスーパーゴールは、あれがチームを決勝に導いたとも言えるほど特別なシーンだった。

 ロナウドとマルセロ。超絶個人技を持つこの二人が、史上初のUCL3連覇を目指す名門の鍵を握る。

モハメド サラー
  • モハメド サラー

  • 身長/体重:175cm/72kg
  • 誕生日:1992年6月15日
  • ポジション:FW
  • 国籍:エジプト
ロベルト フィルミーノ
  • ロベルト フィルミーノ

  • 身長/体重:180cm/76kg
  • 誕生日:1991年10月2日
  • ポジション:FW
  • 国籍:ブラジル
サディオ マネ
  • サディオ マネ

  • 身長/体重:175cm/69kg
  • 誕生日:1992年4月10日
  • ポジション:FW
  • 国籍:セネガル
世界最強のカウンター! 今季UCL合計29得点の超速3人組

 リバプールのカウンターアタックが、現在世界最強クラスの破壊力を誇ることに異論はないだろう。その爆発的な速攻を支えるのが、今季UCLで合計29得点を記録しているモハメド サラー、ロベルト フィルミーノ、サディオ マネの前線3人組だ。

 まずは右サイド。今季リバプールに加入したサラーは、クロップ監督のもとで大ブレイク。元々圧倒的なスピードを生かした右サイドの突破には定評があったが、それに加えて今季はネットを揺らす回数を大幅に増やし、公式戦49試合に出場して43ゴールを記録(2018年5月10日現在)。UCLでも10ゴールと、一気にワールドクラスの選手に名前を上げた。

 そして、中央に位置するフィルミーノもリバプールのカウンターにとって不可欠な存在だ。センターフォワードのポジションに縛られることなく、少し引いてボールを引き出したり、サイドに流れてサラーと入れ替わったり、流動的な動きでチャンスを生み出してフィニッシュに絡む。彼もサラーと同じく今季UCLで10ゴールを記録している。

 さらに、左サイドにマネがいることも忘れてはいけない。ワールドカップで日本代表とも対戦するセネガルの英雄は、サラーに勝るとも劣らないスピードの持ち主。昨年のリバプールの年間最優秀選手でもあるアタッカーは、サラー、フィルミーノと絶妙のコンビネーションを見せながら、圧倒的な身体能力を生かして今季UCL9ゴールを挙げている。

 リバプールが激しいプレスでボールを奪った瞬間、まず右サイドのサラーが相手DFの裏に抜け出し、さらにフィルミーノとマネがゴール前に飛び込んでくるカウンターのスピード感は必見。リバプールがレアルマドリードという巨人を倒すなら、彼ら3人組の活躍が絶対に必要だ!

変化を厭わず守備重視の予感

二者択一! カウンターorハイプレス

決勝戦 展望

レアルマドリードのエンブレム

レアルマドリードReal Madrid CF

勝利のためには変化を厭わないレアルとジダン監督。
リバプールの長所を消す守備重視プラン選択の予感

 バイエルンとの接戦を制したレアルマドリードは決勝に強い。チャンピオンズカップ時代を含めると過去15回の決勝で敗れたのは3回だけ。そのうち1回がリバプールで1980-81シーズンのファイナル(0-1)だ。ただ、このときはリバプールの黄金時代だった。現在はレアルの黄金時代だ。過去4シーズンで3回の決勝進出、すべて勝っている。

 レアルが決勝に強い理由の1つが、何が何でも勝ちにいく姿勢だ。直近3回のファイルのうち2回はアトレティコマドリードとのマドリード・ダービーだった。『攻撃のレアル対守備のアトレティコ』という矛盾対決だったのだが、実際に守りに入ったのはレアルのほうだった。アトレティコが嫌がるほうを選択している。バルセロナは常にバルセロナだが、レアルは豹変する。また、それこそがレアルだといえる。

 リバプールはカウンターをさせたら恐ろしく手強い。一方で、スローダウンさせてしまえば威力は半減する。それがはっきりしている以上、レアルはリバプールにボールを持たせて自陣に引き込む策を立てると考えられる。ジダン監督は普段は正攻法一本槍でありながら、ここ一番では奇策をとることが多い。決勝ではおそらくリバプール対策を敷いて万全を期すはずだ。

 ポイントはリバプールのハイプレスを外せるかどうか。押し込んだときのリバプールは、ボールを失うや素早くプレスを仕掛け、ミルナーやヘンダーソンらがフィジカルコンタクトの強さを利して高い位置で奪いとる。そして守備の体勢が整う前に素早く攻め込む。これをやられたら、引き込んだことが藪蛇となって一方的な展開になりかねない。

 レアルはいかにリバプールのハイプレスを外すか、あるいは回避するか。リバプールのMF3人に対して4人を配置し、数的優位を使ってハイプレス外しを狙うのではないか。ハイプレスを外してしまえばレアルの高速カウンターが炸裂する。

 速攻が無理な場合はパスを回してゲームのテンポを落とす。守備でリバプールの足を使わせれば終盤には隙ができる。これまでの試合を見ても、リバプールは必ず終盤に息切れを起こしている。ベストメンバーが揃えば、自信を持って決勝に臨めるだろう。

レアルマドリード(予想スタメン)
リバプールのエンブレム

リバプールLiverpool FC

二者択一の「カウンター or ハイプレス」
自陣に引いたレアルに対し、クロップ監督が選ぶのは?

 サラー、マネ、フィルミーノの3トップは今や世界最高といっていいだろう。その破壊力で決勝へ勝ち上がってきた。ただ、リバプールにとって戦いやすい試合が続いたのは、いくぶんの幸運もあったかもしれない。

 準々決勝の相手だったマンチェスターCは自陣から丁寧にパスをつなぐプレースタイルだった。ハイプレスと速攻を武器とするリバプールにとっては相性が良かった。

 準決勝のローマは相手が作戦を間違えてくれた。ローマはアンフィールドでの緒戦にハイプレスとデュエルを頻発させる戦い方で臨んだが、それはリバプールの土俵である。リバプールは相手のハイプレスをショートパスではなくロングパスで回避する。回避したボールが3トップにつながれば、ハイプレスで前のめりのローマを裏返しにできる。しかもローマは3バックだったのでサラー、マネには広大なスペースが与えられていた。一気に5点を奪って決勝へ大きく前進できた。

 レアルマドリードは本来なら相性の良い相手といえる。タイプとしてはマンチェスターCに近いからだ。しかし、こと決勝に限ってはガラリとやり方を変えることを厭わないチームである。おそらくレアルはリバプールにある程度ボールを持たせてカウンターを狙ってくると予想できる。それがリバプールにとってやりにくい試合展開だからだ。

 スペースを与えればリバプールの3トップは世界最強だが、スペースを消されてしまえば自慢のスピードは使えない。そうなるとサラー、マネ、フィルミーノの威力は半減する。ただし、レアルが引くとするとリバプールのハイプレスは有効だ。ミルナー、ヘンダーソン、ワイナルドゥムが高い位置でボールを奪いとってのショートカウンターが効果を発揮する。だが、ハイプレスをかわされてしまえば一転して大きなピンチになってしまう。

 ハイプレスに固執せずリトリート守備を主体にすれば、リバプールの武器である速攻が使える。わざとレアルを自陣に引き込むわけだ。いずれにしてもハイプレスか速攻か、どちらかは捨てざるを得ない。しかし、両方揃ってこそのリバプールでもある。クロップ監督の決断が注目される。

リバプール(予想スタメン)

TEXT:西部謙司

決勝戦 放送スケジュール

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