スカサカ!ライブNEWS2017/12/21 18:14
【12/15放送】ユベントス対インテルの“イタリアダービー”を分析 / 合同トライアウトに密着

 12月15日放送の#37では、12月9日に行われたセリエA第16節、ユベントス対インテルの“イタリアダービー”について、番組レギュラー解説委員の岩政大樹が解説。12月6日、パロマ瑞穂スタジアムで行われた日本プロサッカー選手会主催の合同トライアウトに、『スカサカ!ライブ』のカメラが密着した。


●イタリアダービーでの戦術を岩政大樹が読み解く~ユベントス編~
●イタリアダービーでの戦術を岩政大樹が読み解く~インテル編~
●“このままでは終わらない…”選手の明日を決めるトライアウト実施



●イタリアダービーでの戦術を岩政大樹が読み解く~ユベントス編~


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 この試合、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督はパウロ・ディバラをベンチスタートさせ、マリオ・マンジュキッチを左サイドMF、1トップにゴンサロ・イグアインを配した「4-5-1」のフォーメーションでインテルを迎え撃った。指揮官が下したこの決断について、岩政は「ディバラのコンディション不安もあったと思うが、インテル対策も含まれていた」と分析している。

「スタートは4-5-1で入るんですが、マンジュキッチが自然に中央に入り、(クワドォー)アサモアが(左サイドバックから左ウイングバックのポジションに)上がって変則3バックのような形になります。マンジュキッチとイグアインが中央に入り、2人で高さを持たせる狙いがありました」

 8分のユベントスの攻撃の場面では、中央に絞ったマンジュキッチが中盤で起点を作り、そこから右サイドのフアン・クアドラードに展開。クロスに対してマンジュキッチ、イグアインとインサイドハーフのブレーズ・マテュイディがゴール前に飛び込む形を作った。

 また、DF4枚、中盤に5人のMFを配置したことについて、岩政は「(マウロ)イカルディ対策」と分析した。

「トップスコアラーで乗りに乗っているイカルディがセンターフォワードにいるので、彼をどう止めるかが今回のユベントスの一つのポイントでした。イカルディのゴールはサイドからのクロスに合わせる形が多いので、イカルディを抑えようというよりは、サイドを抑えようというのが今回の守備のポイントでした」

 16分のシーンでは、マンジュキッチが左サイドに下がり、ペナルティエリア手前のゾーンに左右のウイングバックとインサイドハーフ2人、アンカーの選手が横一列に並び、相手のサイド攻撃を封じる形を取った。

「これによってクロスがほとんど上がらず、イカルディが中で勝負するシーンがほとんどなく、抑えることができました。インテルとしては攻めづらい形になりました」(岩政)

 37分には、マテュイディとサミ・ケディラをインサイドハーフに配したことが功を奏する場面もあった。岩政が解説する。

「走れるインサイドハーフが2人でプレッシャーをかけて、ボールを奪えたらそのまま2人で攻め上がっていくのが狙いでした。2人でインテルの攻撃を封印した上で、さらに彼らが出て行く。これがハマった形になりました」

 攻守両面で「対インテル」の緻密な戦術を練り上げ、それを機能させたユベントスだったが、両チームともにゴールは奪えず、試合はスコアレスドローに終わっている。



●イタリアダービーでの戦術を岩政大樹が読み解く~インテル編~


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 第15節終了時点で首位に立ったインテルについて、岩政は「しぶとく勝っている」印象を受けているようで、「ゴール前での判断がすごく正確で間違えることがないので、失点が少ないですね」と分析している。

 例えば68分の場面では、ユベントスは左サイドへの大きな展開からクワドォー・アサモアがクロスを上げ、中央でマリオ・マンジュキッチが飛び込んだが、ミランダとサミル・ハンダノヴィッチがうまく対応し、シュートを未然に防いでいる。

「大きく展開された後、ギャップにボールを入れられると対応が難しいんですが、GK(ハンダノヴィッチ)が出てきて、ミランダとともに相手(マンジュキッチ)をうまくブロックし、相手が触らないように対応しています」

 直後にはハンダノヴィッチが弾き返したボールをサミ・ケディラにボレーシュートで狙われたが、シュートはゴールマウスを外れる。岩政はこのシーンでも、インテルの守備に着目した。

「(ケディラの)シュートに対してGKが飛び出した後、DF2人が同じコースに立つのではなく、ゴールを2人で守れるコースに立っています。そして(シュートが)コースを外れたから見送っています。最後まで判断を迷わず、間違えずに対応しているところが見えました」

 今シーズンのインテルは16試合を終えた時点でわずか10失点という堅守を誇っており、それが首位に立つ原動力となっている。センターバックとして鹿島アントラーズを支えた岩政は、インテルの堅守ぶりを高く評価しているようだ。

「ギリギリの瞬間まで判断できるところがインテルの強さに繋がっています。シーズン当初からの結果が(守備陣に)落ち着きをもたらし、選手たちは『ゴール前では守れるんだ』という自信を持っています」

 ユベントスが攻撃戦術を機能させる反面、インテルも堅守を発揮したこの試合はスコアレスドローでフィニッシュ。岩政は双方が持ち味を見せた“イタリアダービー”を次のように総括した。

「ユベントスが狙いどおりの試合運びができて、インテルも最後のところをしっかり締めて、スコアレスで終えることができました。両チームとも無得点でしたが、タスクを完遂した試合でした」



●“このままでは終わらない…”選手の明日を決めるトライアウト実施


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 合同トライアウトの意義について、日本プロサッカー選手会事務局の平野孝氏(元サッカー日本代表)は次のように語っている。

「選手が一つでも多くのオファーをもらって契約を勝ち取れるように僕ら(選手会)はサポートするだけなので、そういう意味でのトライアウトだと思っています」


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 昨年の合同トライアウトには102人が参加し、約75パーセントにあたる77人(約75パーセント)が新たな移籍先を見つけることができた。今年は20歳から40歳まで107人が参加。その平均年齢は27.5歳だ。Jクラブに加えてJFL、社会人チームなどのスカウトや関係者353人が訪れて視察する中、選手たちは7対7のミニゲームと30分のゲームでアピールした。

 選手の声を聞くため、スタンドではなくピッチサイドで視察したアスルクラロ沼津の吉田謙監督は、参加者たちのプレーの印象を次のように語った。

「必死に戦う選手たちの姿が伝わってくるものもありますし、その中で(我々は)J3というカテゴリーですけど、次につながる選手は何人か見られました」

 愛媛FCの間瀬秀一監督は、自らの経験を踏まえつつこう語っている。

「私自身が現役時代、海外で何度もこのようなトライアウトや練習参加をしているので、彼ら(参加者)の気持ちになっている部分もありました。自分の特徴をこのゲームの中で強気に出した選手に、我々の目は行きますよね」

 参加者たちはどのような気持ちでトライアウトに参加したのだろうか。終了後、3人の選手に話を聞いた。

●木島良輔(カマタマーレ讃岐/38歳)
「年も年なんで、最後だと思ってやりました。引退試合だと思ってやりました。自分がいいと思っても評価されなければそれで終わりですし、評価されるように頑張ったつもりだけど、(移籍先が見つかるかどうかは)分からないです」

●仲村京雅(Y.S.C.C.横浜/21歳)
「なかなか(気持ちを)切り替えるのは、最初は無理だったんですけど、それが自分の現在地ということで、ここから這い上がっていこうかと思っています」

●塩沢勝吾(AC長野パルセイロ/35歳)
「本当にサッカーが好きで、生涯続けたいと思うものなので、それをずっと続けていきたいと思っています。自分のやりがいが重要だと思うので、やりがいのあるチームでどこででもやっていきたいと思います」

 参加した107人の中から、果たして何人が移籍先を見つけることができるのだろうか。


 12月22日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、天皇杯準決勝のプレビューや全日本大学サッカー選手権大会特集が放送される予定。岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」は、鹿島アントラーズ昌子源篇~前編を放送する。

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