スカサカ!ライブNEWS2017/11/24 15:00
【11/17放送】川口能活がUCLの世界的GKを解説 / 初のJ1昇格! 長崎特集 / 今まさに聞く!~名波浩・前編~

 11月17日放送の#33では、日本代表通算116キャップを誇り、現在はJ3のSC相模原でプレーする川口能活が、UEFAチャンピオンズリーグで活躍するGKのプレーを解説。初のJ1昇格を果たしたV・ファーレン長崎の選手たちが、昇格を果たすことができた理由を語った。「今まさに聞く!」ジュビロ磐田・名波浩篇~前編が放送された。


●川口能活が世界的GKを解説 最高峰に挙げた4人とは?
●V・ファーレン長崎J1昇格達成! ターニングポイントはこの試合 
●名波浩が語る自身のキャリア「ラモスさんとバチバチで…」



●川口能活が世界的GKを解説 最高峰に挙げた4人とは?


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 川口がまず注目したのは、レアル・マドリードの守護神ケイロル・ナバスだ。「ナバスの飛び出し、好きなんですよね」と語る川口は、CLグループステージ第3節トッテナム戦でハリー・ケインのシュートを防いだシーンについて、次のように解説した。

「コースの消し方がうまいし速い。(相手が)トラップした時点で狙っているので、FWの選手(ケイン)が考える時間をなくしているし、アプローチが本当に速い。上背はない(身長185センチ)ですけど、一対一の絶対的な強さ(の理由)は予測、寄せの速さ。これが彼の強みですね。ケインが考える時間をほぼなくしているので、これは本当に参考になると思います」

 同試合では、トッテナムのゴールマウスを守るウーゴ・ロリスのプレーにも注目。カリム・ベンゼマのヘディングシュートをストップしたシーンを取り上げ、「最高峰のプレー」と絶賛した。

「『間に合わない』と思って体を投げ出しているんですよね。クロス、シュートに対して止まることは、もちろん基本は基本なんですけど、やっぱり間に合わないシーンがあるから、体を投げ出して、体全部を使ってシュートコースを消している。体のどこでもいいから当てるという技術ですよね。ポジション移動しながら、ダイブしていかないと間に合わない。体を使ってブロックすることでシュートコースがなくなる。トップレベルの、トップクラスのセーブですね」

 この二人について、川口は「GKが一対一で防がなければならないシーンは必ずあるんですけど、彼らはそこで必ずビッグセーブをしてチームに流れを引き寄せてくれる」と評価している。

 また、マンチェスター・Uのダビド・デ・ヘアについては、CLグループステージ第4節ベンフィカ戦でディオゴ・ゴンサルヴェスのシュートを横っ飛びでフィスティングした場面を分析している。

「(手が)伸びるんですね、デ・ヘアは。グラウンダーのボールに非常に強いし、最後までボールを見ているから伸びる。世界的なGKはみんな最後まで見ているんですよ。それによって指先まで伸びて最後のタッチ(ができて)、コースを変えることでシュートを防いでいる。フィスティングのお手本のようなプレーですよね」


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 そしてマンチェスター・Cのエデルソンについては、CLグループステージ第3節ナポリ戦で見せたPKでの駆け引きについて解説した。

「エデルソンがかなりフェイントをかけていますね。下半身のステップのフェイントだけではなく、上半身も使っている。ナポリの選手(ドリース・メルテンス)が戸惑ってしまって、心理的な駆け引きに負けて(シュートが)甘いところに行ってしまった。そこに対してエデルソンがしっかりと体を残していた。上半身、下半身のフェイントをうまく使って相手を惑わせたエデルソンの勝ち」

 最後に、川口はCLの魅力について次のように語った。

「異次元の大会だと思うんですよ。集中力や精神力は、本当に最高峰のプレーが常に見られる大会。いつも楽しく見られるものだなと思います」



●V・ファーレン長崎J1昇格達成! ターニングポイントはこの試合


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 MF中村慶太は、ターニングポイントとなった試合として第28節のアビスパ福岡戦を挙げた。

「福岡戦が、今の順位にいられる一番の大事なところだったと思います。直接対決で、相手のアウェイの地で勝ち点3を取れたのがすごく大きかったですし、そこで勝ち点3を縮められて、そこからアビスパの調子も崩れてきたので、そこが本当に大きかったと思います」
    
 第27節終了時点で福岡は勝ち点55の2位、長崎は同44の5位で、勝ち点差は11あった。この試合では前半終了間際に相手のオウンゴールで先制すると、この1点を守り切り1-0で勝利し、勝ち点差を8に縮める。

 続く第29節は東京ヴェルディに1-2で敗れた長崎だが、第30節からは12戦負けなしと一気に調子を上げ、自動昇格を手繰り寄せた。

 また、副キャプテンを務めるMF幸野志有人は、勝ち続けることで起こったチームの変化についてこう語っている。

「勝って自信をつけている部分はあるかなと思いますし、ハードワークというところを毎試合しっかり出せていると思います。勝つことによって、やっていることに自信をつけて、さらにそれが質の高いものになったかなと思います」

 初のJ1昇格達成に、地元ファンも大きな期待を寄せている。新大工町商店街にある「平井餅まんじゅう」の平井栄一さんは、長崎の地にサッカーやV・ファーレン長崎がさらに根付いていくのではないかと予想した。

「(J1に上がると)世界からも長崎に注目が集まると思いますし、サッカー人口もさらに増えていくんじゃないかなと。V・ファーレンのファンもさらに、にわかファンから(本当の)ファンに変わっていくんじゃないかなと思います」



 ●名波浩が語る自身のキャリア「ラモスさんとバチバチで…」


 大ちゃん! 久しぶり!」と岩政を出迎えた名波監督。現役時代、磐田の中軸、鹿島アントラーズの守備の要としてしのぎを削り合った2人が何を語るのか。
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◆今シーズンの磐田の戦いぶりについて

岩政:まず、今年のジュビロの好調っていうのは、Jリーグの一つのトピックスだと思うんですけど、監督自身はどのようにとらえていらっしゃいますか?

名波:いや、出来過ぎだな、と思うんですけど、そのポイントとして新規加入選手が、稼働も含めて期待どおり、期待以上の活躍をしてくれていることと、昨シーズン、我慢強く3バックをやって、今シーズン、もしくは来シーズン以降に、いろいろなオプションの一つとしても、それからもちろん主力のシステムとしての採用を頭に描いていた中で、非常に我慢強くやってくれたと。そこに今シーズン、うまく新規加入選手もはまって、またトレーニングの中での意識づけも、非常に反応が良かったので、結果は多少、出るんじゃないかと。まあただ、目標にしていた得失点差プラスゼロ以上、順位的にも真ん中ぐらいっていうことからいくと、出来過ぎだなと思いますけどね。

岩政:特に失点が少ないというのがすごく興味深かったんですけど、とはいえ名波さんは守備から、「守備をしろ」というサッカーを作っているわけじゃないじゃないですか。そこってどのように、中にいて見ている中では、何が要因になっていると思いますか?

名波:そうだね~……まあ、簡単に「これだ」っていう答えはないですし、明確な結果が出た理由付けっていうのも、今は頭には浮かばないんだけど、とりあえずコンパクトにするという観点で、就任した1年目、で今、丸々3年経ったんですけど、その1年目の時からいろいろな肉付けをしてきたわけですよね。最初はとにかくボールアプローチ、ボールを潰しに行こう、密集を早くしようというところからスタートして、そこから今度は分散の質を上げていこうと。ていう中で、今度は縦の幅と横の幅のサイズ調整を、月ごとというか、年次ごとに徐々にやっていって、今、数字にもそれが表れてきたと思いますし、特に強豪クラブ、例えば(鹿島)アントラーズとか、(川崎)フロンターレとか、(柏)レイソルとか、まあサンフレッチェ(広島)とか、FC東京とか、そういったチームに対してのコンパクトさっていうのが、試合結果とともにいいほうに出ているので、そういったフィードバックが自信にもなって。もちろん最後のところで体をしっかり投げ出すという、そういうところまでやり切れているのが大きな要因かなと思いますけどね。

◆中村俊輔の存在について

岩政:彼は獲るところから、名波さんの中ではいろいろなイメージというか、入った時の化学反応というか、俊輔選手が活躍するだけではなく、それが化学反応のようにチームが良くなっていくというところも見えていたのかな、と思うんですけど。


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名波:いや、岩政が(ファジアーノ)岡山に入った時に、じゃあ何を考えていたかっていったら、やっぱりこのチームを強くしたいとか、若い選手を育てたいとか、そういった観点ももちろん持っていたと思うんでね。「自分が、自分が」じゃなくて。それと一緒で、俊輔が入ることによって、チームをこうしていこうというよりも、俊輔のプレーを見て学ぶ姿勢とか、俊輔がやっていること、考えていることを盗む姿勢とか、そういったものがチームには大きく生まれるだろうなと思っていたんで。まあ、この調子でいくとリーグ戦だけで30試合ぐらい行きそうな感じだけど、その稼働はちょっと想定外で。頑張って25(試合)ぐらいかと思っていたんで、非常にいい稼働だと思うんですけど、まあそれでなくても、今日もそうなんだけどトレーニングの中で、みんなが見て学んだり、終わった後の居残り練習、これもずっとやっているんですよ。「中村もうやめろ!」っていうまでずっとやっているんで、そういったものを選手たちが感じ取って、自分の課題であったり、ストロングを伸ばそうという気持ちになっていく。その姿勢だけで、正直十分じゃないかなと思うんですね。

◆中山雅史について

岩政:この間、この企画でゴンさん(中山雅史/現アスルクラロ沼津)とお話させていただいて。

【VTR回顧。中山は現役時代の名波についてこう話していた。】

中山 名波が、選手に向かって個人的に「お前もうちょっと中に絞れ」とか。「中に2メートルぐらい絞って、そこから出て行けばいいんだ」とか、すごい細かい指示、見て感じていることを言っているわけですよね。


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岩政:(中山は名波のことを)すげーなと思ったと。選手時代、「俺、いろいろなところを見ているな」って思っていました? 好きだったんですか?

名波:好きなんだろうな~。よく分からないけど、人が見ていなさそうなところを、あら捜しじゃないんだけど、そういうところを見逃したくないなっていうのは、今でも感じるかな。でも中学時代から、やっぱり自分はフィジカルがない、体のサイズもそんなでもない、技術も飛び抜けていないって考えたら、自分はパスで生きていくしかない、ということは受け手を探さなければいけない、しかも一択じゃなくて二択か三択は常に持っていなきゃいけない、じゃなきゃ俺は生きていけないだろう高校サッカーでと。高校サッカーの時も大学サッカーではそれじゃ生きていけないだろうと。大学の時もJリーグじゃ生きていけないだろうっていう、常に上のカテゴリーを見ながら、そういう観点でやっていったのが、プロの中ではこれじゃ代表では生きていけないだろうとか、世界じゃこれじゃ通用しないだろう、これじゃできねーだろ監督なんてっていう、そういう感じになっていったんじゃないかと。今思えばね。

岩政:あ~なるほど。僕たちからすると、名波さんってパスもすごくて、才能があるので。僕なんかはどっちかっていうと、元々サッカー選手になれるような選手じゃなかったので、いろいろなところを見ようと思って見たところがあるんですけど、名波さんの中では「自分がこれじゃまだ足りない」っていう、ずっと思っていた部分があったっていうことですよね。

名波:生きていくすべとして、自分のストロングはここだけど、でもそのストロングよりも、例えば岩政のヘディングのほうが皆さんは分かりやすいし、ゴンちゃん(中山)の泥臭さのほうが分かりやすいし、岡野(雅行/現ガイナーレ鳥取GM)のスピードのほうが分かりやすい。自分を出していくためにはって考えた結果、そういったところに行きついたんだろうね。

岩政:それで自分で立ち位置とかボールの置き所とかを気にしていると、他の人が見えてきて。

名波:そうそう、そうそう。それは間違いなくある。特に俺なんか、絵面が常に、左にボールを置いた時の絵面だから、このアングルでも、そこは見えていないだろうっていうところを見ないと、味方も感じてくれないし、敵も騙せないし。っていう観点が、監督になってからもたぶん、人が見えていなかったり、見ないであろうタイミングで見るように努力しているんじゃないかなと思うんですけど。

岩政:それをこう、将来監督になっていこうかなって繋がるのも、そこを見ていたことが(影響している)?

名波:そう、もちろんもちろん。2006年で本当は引退しようとしていて、ところが2006年から2007年の時に、(東京)ヴェルディからオファーをもらって、ラモス(瑠偉)さんに誘われて行ったけど、最終的にはラモスさんとバチバチで。で2007年で引退する流れでしょ? だから事務所にも、テレビの仕事をやりたいから、いろいろ探ってくれっていう中で、このジュビロが「戻ってきてここで辞めろ」と。「それが一番きれいな形だ」って言ってくれて。だから余白として2年ぐらい、より周りを見る、まあオフ・ザ・ピッチも含めて、時間があったので、だからすごいいい時間を最後、過ごさせてもらったし、監督のキャリアへの階段を上る段階でいったら、一歩ずつ……理由あれだから、あなただから。俺の現役の最後のゲーム(08シーズンのJ1第33節、鹿島対磐田戦。1-0で鹿島勝利)で、あなたがあの決勝ゴール! 俺今でも忘れない。

岩政:(苦笑)。




 11月24日21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、「今まさに聞く!」は、ジュビロ磐田・名波浩篇~後編を放送。現役時代の岩政と名波監督の関係に迫る。また、J2プレーオフ特集やUEFAチャンピオンズリーグ第5節レビューなどが放送される。

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