スカサカ!ライブNEWS2017/10/17 17:51
【10/13放送】優秀なGKの条件とは? 日本GKの現状を徹底討論! / 絶好調ナポリの戦術を分析

 10月13日放送の#28では、「徹底討論 日本のゴールキーパー!」と題し、レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)やゲスト解説員の柱谷幸一氏、本並健治氏らが優秀なGKの条件について議論した。また、超攻撃的なサッカーでセリエAやUEFAチャンピオンズリーグを席巻するナポリを取り上げた。


●元日本代表GK本並健治氏が語る『優秀なGKの条件』
●海外勢の台頭、育成メソッドの構築…日本のGKの現状とは ”
●セリエAで絶好調のナポリ 論理と一体感の戦術を分析



●元日本代表GK本並健治氏が語る『優秀なGKの条件』


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 優れたGKの条件として、元日本代表GKの本並氏は「一番大事なのは場面ごとの対処の速さ」と返答。「シュートを打たれた時にキャッチするのか、パンチするのか。パンチもどこに向けてするのか。センタリングに対しても出るのか出ないのか。ペナルティエリアの外に出る場合も、ヘディングで逃げるのか、味方につなげるのか。素早く判断しないと一瞬でゲームが決まってしまうので、非常に大事です」と、その重要性を語った。


 GKの見せ場と言えば鋭い反射神経やダイナミックなジャンプによるビッグセーブだが、本並氏は「正面でキャッチできるGKがすごいGKだと思っている」と反論。「正面でキャッチ」するための方法を次のように語った。


「本来はボールとゴールを結んだ直線上にポジションを取るんですが、もしDFがその直線上にいれば(別のコースを切るように)動きます。DFを誘導するように動かして、正面で取れるようにするんです。ギリギリのキャッチだと(味方に)『危なかった』と思われてしまうので、正面で取って安心感を与えるんです」


また、現代サッカーにおいてGKはチームの先発メンバー11人の中の1人として動くことも求められる。そのために必要なのは、フィールドプレーヤーと同等のボールコントロール能力だ。


「どこのチームもGKを入れてボール回しのトレーニングをやっています。近代サッカーには大切。陣形がコンパクトになっているぶん、(ディフェンスラインの)後ろにスペースがある。そこをどうカバーできるか。昔で言うスイーパーの役割ができないといけない」(本並氏)。


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 柱谷氏はモンテディオ山形などいくつかのJクラブの監督を務めた経験から、GKのボールコントロール能力によってチーム戦術が変わることと説く。


「ラインをプッシュアップして、GKがカバーして、背後に出てくるボールをパスにつなげる。それは足元のうまいGKがいないとできない戦術です。そういったGKいない場合はラインを下げて守らなければならないですし、後ろから繋ぐのはリスクがあります。それだったらラインを上げてロングキックを蹴るほうがシンプルに勝てるサッカーができます」


 また、岩政はDFの立場から柱谷氏のコメントにこう補足した。


「裏に出たボールに対し、裏に出た後に反応するGKなのか、蹴った瞬間にそれを感じられて出てきてくれるGKかで全然違います。感じられるGKならラインを高くできますが、感じられないGKだとリスクがあるので、後ろで構えるしかない。GKに合わせるしかないですし。DFが合わせないと失点してしまいます。日本でそれができるGKは少ないですね」


 10月20日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、アジアとヨーロッパのチャンピオンズリーグをそれぞれレビュー。他にも全国社会人サッカー選手権大会特集など、中田浩二氏らをゲストに招き、放送する。



●海外勢の台頭、育成メソッドの構築…日本のGKの現状とは


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 本並氏は日本代表GKの現状について「ちょっと駒不足。ベテランの川島(永嗣/FCメス)に頼らなければいけない状況になっている」とコメント。本並氏の現役時代、日韓ワールドカップ前に「GKがウィークポイントだ」として自身を含めた7、8人ほどのGKがフィリップ・トルシエ監督率いる日本代表に呼ばれ、フランスからGKコーチを呼んでトレーニングしたことがあるそうだが、「その時からあまり変わっていない」と警鐘を鳴らした。


 日本のGKが駒不足に陥っている理由として、本並氏は「Jリーグに外国籍のGKが増えている」ことを挙げた。


今シーズンはJ1で5名、J2で2名の外国籍GKがレギュラーに君臨している。特に多いのが韓国人GKで、キム・スンギュ(ヴィッセル神戸)やク・ソンユン(北海道コンサドーレ札幌)などが正GKを務めている。


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 ツイッターを通じて視聴者から韓国人GKと日本人GKの違いを問われると、本並氏は「体の大きさと気持ちの強さ」と語り、また「韓国は非常にいいGKコーチが多いと聞いたことがあります」とも回答。「Jリーグで最もいいGKは?」という質問に対しては「常に冷静で守備範囲も広いし、コミュニケーションも取れている」という理由でカミンスキー(ジュビロ磐田)を挙げた。
 
 外国籍のGKだとDF陣とコミュニケーションの問題が生じそうだが、岩政は「言葉というより感覚で分かってくれるか。シュートに対して同じサイドを切ってしまうGKもいるし、コースを限定させたと感じてくれないGKもいる。そこがクリアになれば、言葉が通じなくても問題ない」と、DFの立場から言語の違いは問題にならないと強調した。


 日本人GKが今後、成長していくために必要なこととして、本並氏は「育成メソッド」を挙げ、次のように語った。


「日本人、ブラジル人、ヨーロッパのGKコーチに教わりましたが、ヨーロッパのGKコーチは全く教え方が違う。セオリーも教えてくれるし、局面ごとの守り方も教えてくれます。選手やコーチをヨーロッパに送り、ヨーロッパのGKの質を学んでいくことが重要だと思います」


 柱谷氏は指導者の立場から「若い選手にどんどんチャンスを与える環境にしないといけない。ミスはどうしても起きるので、そこで指導者がどれだけ我慢できるか。中村航輔(柏レイソル)はアビスパ福岡に期限付き移籍して1年間レギュラーで出て、今では柏に戻ってレギュラーを務めている。今の状況では日本の中ではいいGK。だけど国際経験も含めて積んでいかないと難しいので、(ヴァイッド)ハリルホジッチ監督にも使ってほしい」と期待を寄せた。



●セリエAで絶好調のナポリ 論理と一体感の戦術を分析


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 ナポリ好きという番組ゲストの柱谷幸一氏は、チームを率いるマウリツィオ・サッリ監督の戦術について「基本的にナポリはハイライン・ハイプレス」と語り、CLのグループステージ第2節フェイエノールト戦(3-1で勝利)を例に、ボールを奪ってからフィニッシュに至るまでの方法を分析した。


 この試合でナポリは3ゴールを挙げているが、得点シーンはいずれも前線からのプレスでボールを奪い、相手の守備陣形が整う前に一気にフィニッシュまで結びつけて決めたもの。柱谷氏はナポリの戦術について、次のように解説した。


「フェイエノールトが後ろから繋いでいこうとするところ、ナポリは前からプレスをかけて、ボールを奪ったら時間をかけずにシュートまでいきます。相手がちょっとでもラインを下げるともう一度プッシュアップして(最終ラインを)ハーフウェーラインまで上げ、その間にFWがプレスに行くんですね。そして奪ったボールを、相手が戻りきる前にシュートまで持っていく」


「前線の選手がどれだけ守備に走れるかがこのサッカーの一番大事なところ。走ってプレッシャーをかけにいく。前線の(ホセ)カジェホン、(ドリース)メルテンス、(ロレンツォ)インシーニェの3人はすごく走りますよ。守備をやらない選手が前線にいるとできないです」


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 柱谷氏同様、ナポリに注目しているという番組レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)は、ナポリのサッカーは「全部が論理的」と語り、「ボールを中心に作っている」と分析した。


「(日本代表のヴァイッド)ハリルホジッチ監督は人から守備を作るんですが、サッリ監督はボールから作る。ボールが移動するところに選手が全部移動していくんです。高いところ(自陣から離れたところ)にボールあれば、高いラインを敷いても大丈夫でしょ? という考え方。ボールが移動した時に、選手がどういう移動するかが全部決まっています。相手選手によってではなく、ボールの動き、ボールの持ち方によって決まっています」


 ハイプレスで相手を圧倒するナポリだが、もちろん課題もある。その点について柱谷氏は次のように解説している。


「メンバーを固定しているので、中2日、中3日など日程的にキツくなった時にどうなるか。昨年のCLでレアル・マドリードと対戦した時は、前からプレスに行ったけど、ことごとく外されていました。相手の能力が高いと、プレスを外されてしまって後ろのリスクが増えてしまいます。ナポリがこれから本当に強い相手と戦った時に、同じようにやるのか、もう少しラインを下げて後ろのスペースをケアしにいくのか。どうしていくのかが見ものですね」

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