2月25日放送の「~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line」#20では、ヨーロッパで戦う日本人選手の最新情報が放送された。
2月23日に行われたポルトガルリーグ第22節では、中島翔哉の所属するポルトと、権田修一、安西幸輝の所属するポルティモネンセが対戦。試合はポルトが終盤に決勝点を奪い、1-0と勝利した。中島は51分から途中出場し、権田はフル出場。安西の出番はなかった。
試合後の記者会見で、GK権田は「悔しいの一言。相手は中2日で、コンディションの差が明らかにあったがギリギリで負けた。その小さな差がすごく大きく感じた」と悔しさをにじませた。
しかし、権田はこれで3試合連続のフル出場。昨シーズンは1試合のみの出場に留まったが、ようやく出場機会を得ている。この試合でも失点は喫したものの、積極的な飛び出しが多く見られた。本人は「シンプルに手が使えるので、活かさない術はない。そこでチームを助けられるようにしたい」とプレーの意図を語っている。
現地取材を行ったフットボールキュレーターの小澤一郎氏は、レギュラーに定着しつつある権田に対し、「シーズン途中でポジションを奪うために相当努力したと思う。そこの苦労を認めてあげたい」と努力を称賛した。
また、小澤氏はハーフタイムの裏話を明かす。果敢な飛び出しを見せる権田に対し、GKコーチからは「リスクを負って飛び出すのは、あまりおすすめしない」との指摘があったという。それでも権田は「自身の成長や、日本人GKの価値を示すには、チームのためにならないといけない」と、自分の意志を貫いてプレーし続けたのだ。
ポルトガルの地でようやくスタートラインに立った権田は、「いろいろな人が支えてくれている中で、腐っている時間はない。サッカー人生はあと10年しかないので、やるしかない」と今後の意気込みを語っている。この守護神の活躍は、日本代表にとってもプラスになるだろう。
毎週火曜日21:00から無料生放送されている「~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line」。次回は3月3日(火)21:00放送スタートの予定となっている。放送予定はこちらから>>
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