5月7日放送の「~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line」#30では、長谷部誠(フランクフルト)がブンデスリーガ終盤戦とヨーロッパリーグの展望を語った。
ブンデスリーガは残り3節、ヨーロッパリーグは準決勝を迎え、欧州サッカーのフィナーレは間近に迫っている。その中でフランクフルトは現在、ブンデスリーガで4位、ヨーロッパリーグで準決勝進出と快進撃を見せている。
チームの快進撃を支える長谷部は、タイトな日程で疲労も懸念される中で、現在の心境をこのように語った。
「これだけ試合が立て込んでいて、シーズンが佳境に迫ってくると、僕だけでなくチーム全員に疲労が溜まってきています。僕自身もここまでの試合数はヨーロッパに来て初めてですし、このようなチャンスが今後に訪れるかは分からないので、どうにか活かしたいと思っています」
フランクフルトはヨーロッパリーグ準々決勝でベンフィカと対戦。1stレグはアウェイで2-4と敗れたが、2ndレグはホームで2-0と勝利し、アウェイゴール差で準決勝に進出した。そして、準決勝ではチェルシーと対戦。1stレグはホームで1-1と引き分けている。
フランクフルトは決して欧州の舞台の常連ではない。それだけに長谷部は、ヨーロッパリーグを「大きな冒険」と捉えている。そして、「普段のブンデスリーガとは全く違った素晴らしい経験ができている」と疲労感がある中でも得られる充実感について語った。
一方、ブンデスリーガではチャンピオンズリーグ出場圏の4位以内を争う中で、最終節に王者のバイエルンと対戦する。バイエルンは優勝争い、フランクフルトはチャンピオンズリーグ出場に向けた大一番となる可能性があるが、長谷部は「できればその前に(チャンピオンズリーグ出場を)決めたいとは思っている」と、早期決着を目指す意思を強調した。
フランクフルトがチャンピオンズリーグに出場する条件には、ヨーロッパリーグ優勝もしくはブンデスリーガ4位以内の達成である。長谷部は「どちらか一つに重きを置くことはない」と、2つのステージで死力を尽くすことを誓った。
「二兎を追う者は一兎をも得ず、ということわざはありますけど、ここまで来たら二兎を追いたいと思っています。自分にとっても未知のゾーンに入ってきていますし、後悔だけはしたくないので、この1カ月はすべてをサッカーに捧げたいです」
しかし、5月5日に行われたブンデスリーガ第32節では、同じくチャンピオンズリーグ出場圏を争うレバークーゼンに1-6と大敗を喫した。4位の座こそ守ったものの、チームはリーグ戦4試合未勝利。この状況をベテランの長谷部はどのように変えていくのだろうか。
毎週火曜日21:00から生放送されている『~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line』。次回は5月14日(火)21:00放送スタートの予定となっている。放送予定はこちらから>>
【過去ニュースはこちら】
●チームを再びブンデス1部へ。酒井高徳は弟分とともに昇格を目指す
●約2カ月ぶりに戦列復帰の大迫勇也。“真ん中”のポジションでチームに追い風を
●福田正博が絶賛。日本代表にも求められる、長谷部誠のクレバーなプレー
●大迫勇也の復帰戦を徹底分析!宇佐美貴史は自身の“再浮上”を狙う
●長谷部が持つ“勝つためのメンタリティ”…それが垣間見えた試合とは?