4月30日放送の「~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line」#29では、ブンデスリーガ2部 で戦う酒井高徳(ハンブルガー)のインタビューが放送された。
ハンブルガーは昨シーズン、クラブ史上初の2部降格の屈辱を味わった。キャプテンを務めていた酒井は「頭が真っ白になったというか。そのあとも2、3日は降格したという現実を受け止められなかった」と当時を振り返った。
試合終了直後に酒井は、ハンブルガーとの契約を延長し、チームに残留することを決意した。
「自分が降格させてしまったことを真摯に受け止めて、もう一度このチームを1部に持ち上げたいという気持ちがあったので、残留を決意しました。非常に僕にとって辛い思い出にはなりました」
6月に行われたロシアW杯後には、日本代表を引退。さらに家族を日本に帰し、ハンブルクでの一人暮らしも始めた。
「W杯という一つの区切りを機会に、そこからは昇格に向けたシーズンが来る中で、自分の120%の力を出さないと昇格には届かないと思いました。代表にいても残念ながら出場機会が多くなかったので、移動の疲労などを考えて代表には行かないと決めました」
大きな決断をした一方で、「家に家族がいないのは寂しい気持ちもある」と本音も漏らした。しかし、そんな酒井には心強い“弟分”が存在する。今シーズン、ユースからトップチームに昇格を果たした伊藤達哉だ。
酒井は「僕の弟みたいな存在。僕には家族という支えがいたが、彼は1人でこっちに来たので、心から助けてあげたいと思った」と語っており、伊藤とは実の兄弟のような関係を築き上げている。ドイツで4年目を迎えている伊藤は「高徳くんはチームの中でも圧倒的にプロフェッショナルな選手だし、毎日見て参考にしている」と、兄貴分に対して尊敬の念を表した。
ハンブルガーは現在、自動昇格圏の2位以内を目指しているが、酒井は2部の難しさを痛感している。
「自分たちにクオリティがあるのは分かっていながらも、しっかり勝ちきれない、引き分けに持ち込めないところもあって、思っていたよりも苦しくて難しいリーグだと感じています。セーフな位置(第30節終了時点で2位)にいることをシビアに捉えないといけないですし、これが最後のチャンスという意気込みでやらなければと思っています」
毎週火曜日21:00から生放送されている『~日本人を応援せよ!!~ Football Time Line』。次回は5月7日(火)21:00放送スタートの予定となっている。放送予定はこちらから>>
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