特集インタビュー&コラム|#サッカーが待ちきれない「【デア・クラシカー特集コラム】101回の歴史から選ぶ、ファンの脳裏に刻まれている名勝負5選」

特集インタビュー~サッカーが待ちきれない人たち~
インタビュー&コラム -サッカーが待ちきれない人たちへ-2020/05/22
【デア・クラシカー特集コラム】101回の歴史から選ぶ、ファンの脳裏に刻まれている名勝負5選

5月16日に欧州主要リーグでは最速で再開したドイツ・ブンデスリーガ。再開直後の2試合こそ1週間の間隔が設けられたが、ここからはリーグ終了まで週2試合のペースでスケジュールが組まれている。


そんな過密日程の始まりを告げるのが、リーグ首位を走るバイエルンと2位ドルトムント(第26節終了時)による首位攻防戦だ。この試合が、今季の優勝争いを大きく左右することになるのは間違いない。


「デア・クラシカー」と呼ばれるこの一戦では、数々の名勝負が繰り広げられてきた。これまでに両者はリーグ戦で101度対戦し、バイエルンが47勝25敗29分と大きく勝ち越している。そんな両チームの過去の対戦から、テーマごとに名勝負をピックアップしていきたい。(文:山口裕平)


【デア・クラシカー特集コラム】今季の行方を占う頂上決戦が5/26(火)キックオフ! ライバル関係の歴史を探る


●初対戦は“新興勢力”バイエルンの敗北


ブンデスリーガ発足後、初めて両者が顔を合わせたのは、1965/66シーズン第8節のこと。バイエルンが、初めてブンデスリーガ1部に昇格したことで実現した。今となってはリーグ随一となる28度の優勝を誇る強豪となったバイエルンだが、当時はミュンヘンのサッカークラブと言えば1860ミュンヘンの時代。まだ新興勢力に過ぎなかったバイエルンだが、フランツ・ベッケンバウアーがプレーしていた。


現在、バイエルンのセカンドチームや女子チームが本拠地とするシュタディオン・アン・デア・グリュンワルター・シュトラーセで行われたこの試合は、ラインホルト・ウォスアプの2ゴールによりドルトムントが2-0で勝利を収めた。


●歴史的大差。その差はなんと…


両者の対戦で最も得点差のついた試合となったのが、1971/72シーズン第16節に行われた試合。前半だけで4点を奪ったバイエルンは、後半にもウリ・ヘーネス、フランツ・ベッケンバウアー、パウル・ブライトナー、ゲルト・ミュラーらが得点を重ね、終わってみれば1-11の大敗を喫することになった。このシーズン、ドルトムントは17位で降格。一方のバイエルンは2度目のリーグ優勝を飾り、その後3連覇を達成することになった。


この試合はブンデスリーガ史上3位タイとなる大差のついた試合となっているが、リーグ史上最も大差がついたのは1978年4月に行われたメンヘングラートバッハ対ドルトムントで、ドルトムントは0-12で敗れている。


●闘将の噛みつきとカンフーキック


ブンデスリーガで最も人々の記憶に残っている試合のひとつが、1999年4月3日に行われた試合だろう。この試合で見せたオリバー・カーンの2つのプレーは、今も語り継がれている。


リーグ優勝に向けて2位以下を大きく引き離していたバイエルンは、ドルトムントとのアウェイ戦でハイコ・ヘアリッヒ(現アウクスブルク監督)に得点を奪われ、リードを許してしまった。カーンはこの状況に激昂。するとカーンはゴール前でハイボールをキャッチする際にヘアリッヒと接触すると、噛みつくような仕草で詰め寄る。


怒りの収まらないカーンはその後のプレーで、エリア外に飛び出して相手のスルーパスをキャッチすると(判定はオフサイド)、すでに諦めてスピードを緩めていた相手選手に対し、カンフーキックのような形で蹴りかかったのだ。そんなカーンの怒りが実ったのか、バイエルンは2点のビハインドを追いつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。


20200522_bundes01写真:アフロ


●香川の初対戦と20年ぶりのアウェイ戦白星


バイエルンとドルトムントのライバル関係が大きな注目を浴びるようになったのは、2010/11シーズンにクロップ監督率いるドルトムントが9年ぶりのリーグ優勝を成し遂げてからだ。2010年夏に加入した香川は、直後からセンセーショナルな活躍を見せるとバイエルンとの一戦にも先発出場し、76分に途中交代。ここまで、デアクラカーに出場した唯一の日本人選手であり続けている。 


前半戦を首位で終え、タイトルに向け突き進んでいたドルトムントは、第24節でバイエルンとミュンヘンで対戦。アウェイではバイエルンに1991年以来リーグ戦では18試合勝てていなかったドルトムントだったが、苦手意識を払しょくし3-1で勝利。これ勢いに乗ったドルトムントは、5度目のブンデス制覇を果たした。


●香川のアシストとリーグ2連覇


続く2011/12シーズン、リーグ連覇を狙うドルトムントは5ポイント差でバイエルンとのアウェイ戦を迎える。もし敗れればバイエルンの独走を許しかねない試合で、香川が決勝点をアシストし、結果を残した。この試合でもトップ下として先発した香川は、65分にゲッツェからのパスを受けると足先でリターン。一度相手DFに当たりコースが変わったボールがゲッツェの足元に落ちると、右足で振りぬいたゲッツェのシュートがネットを揺らし決勝点となった。


20200522_bundes02写真:アフロ


踏みとどまったドルトムントは、その後バイエルンを抑えて首位に浮上すると、第30節で3ポイント差のバイエルンと再び激突。後半に先制点を奪ったドルトムントは、リードを保ちながら試合終盤を迎えるが、86分にGKロマン・ヴァイデンフェラーがアリエン・ロッベンを倒し、バイエルンにPKを与えてしまう。もしこれを決められれば試合の行方も、リーグ優勝の行方も分からなくなるという状況の中、ヴァイデンフェラーがロッベンのPKをストップ。凌ぎ切ったドルトムントがバイエルンとの差を決定的なモノにし、リーグ2連覇を成し遂げた。


●グアルディオラの衝撃


2013/14シーズンには、2020年のサッカー界を象徴する2人の監督が初めて顔を合わせた。「ゲーゲンプレス」に代表される激しいプレッシング戦術を武器に、前年にはドルトムントをUEFAチャンピオンズリーグ決勝に導いたユルゲン・クロップ監督(現リバプール監督)と、バルセロナ(スペイン)で「ティキタカ」と呼ばれるパスサッカーで数多のタイトルを獲得したペップ・グアルディオラの初対戦は大きな注目を集めた。


グアルディオラ監督が就任したバイエルンは、シーズン序盤から首位を快走し、第13節で5ポイント差のドルトムントとアウェイで対戦した。前半こそスコアレスで終わったが、得意のショートパスだけでなくロングパスも交えるなど、戦況に応じてチームに変化を加えるグアルティオラ監督の手腕でバイエルンがドルトムントを追い詰めていく。67分に交代出場のマリオ・ゲッツェが夏に移籍したばかりの古巣から先制点を奪うと、終盤に2点を加えたバイエルンが3-0で快勝。その後バイエルンは独走状態となり、後半戦のドルトムント戦を待たずにリーグ史上最速(当時)で通算24度目のリーグ優勝を果たした。


今回の対戦は、優勝争いの行方を大きく左右する大一番となる。前半戦の対戦では、ホームのバイエルンが4-0でドルトムントに快勝している。王者バイエルンはここで勝てば前人未到の8連覇に大きく近付く。8シーズンぶりの優勝へ望みを繋ぎたいドルトムントとしては、何としてでも勝ってバイエルンとの差を縮めたいところだ。


【デア・クラシカー特集コラム】
●今季の行方を占う頂上決戦が5/26(火)キックオフ! ライバル関係の歴史を探る
●101回の歴史から選ぶ、ファンの脳裏に刻まれている名勝負5選


【ブンデス再開特集コラム】
●長谷部誠、大迫勇也、鎌田大地、原口元気、遠藤航。ブンデスリーガ日本人選手の現在地&現地の評価は?
●今知っておけば3年後に「ドヤれる」!? ブンデスリーガの若手逸材ベスト11 


★スカパー!ではブンデスリーガ全試合放送・LIVE配信!
5/26(火)深夜1:20~は、ブンデスリーガ再注目の一戦「ドルトムント×バイエルン」のデア・クラシカー! 詳しくはこちら>>


デアクラシカー



最新記事
カレンダー
icon 2020.07 icon
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
icon 2020.06 icon
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
icon 2020.05 icon
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
icon 2020.04 icon
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30