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kicker2022/06/15 20:05
新生ドイツ代表:イタリア戦で見えた兆し、定位置争いは激化へ


 ネイションズリーグ第4戦イタリア代表戦では、ドイツ代表は5−2という快勝劇をおさめて、和やかな雰囲気のなかでこの11日間の代表戦4試合を締め括ることができた。特にそれまでの3試合では曖昧な戦いぶりを見せていただけに、いったん雰囲気を落ち着かせるという意味で重要なものがあるだろう。

 確かにこれまで批判されてきたリロイ・サネやティモ・ヴェルナーについては、むしろ更なる大勝劇に繋げるための十分な得点チャンスを活かしきれておらず、また守備面についても例えば左サイドはスペースをしっかり抑えきれていない場面も。ただそれでもこの日は献身的なパフォーマンスに加え、直接的でスピード感があるいくつかのコンビネーションも見受けられており、プレスについても効果的な場面がピッチ上で表現されていた。

 選手それぞれに目を向けていくならば、まず好材料としてゴール前に立ちはだかったノイアー、そしてこの試合では不安定だった守備のその要としてリュディガーが浮上、ボランチではキミヒが起用されており、ギュンドアンがゴレツカに対して宣戦布告。また右サイドの攻撃面で起用されたホフマンも、ニャブリが決して安泰ではないことを知らしめる結果となった。左サイドでも若武者ムシアラがサネの背後から虎視眈々と狙う。

 フリック監督はもう1人の若武者アデイェミの奮起も促しており、一方で今回も負傷で不参加となったロイス、そして不安定さをみせたシュロッターベックといったあたりは課題を改めて浮き彫りにすることにもなった。またバックアップに目を向ければ、例えばCBの4人目はヨナタン・ター。サイドバックではラウム、ケーラー、ヘンリクス、クロスターマンと、攻守の要求に分けて選択可能な人材が揃い、そこまでアピールにならなかったハヴェルツについては、ひとまずトップとトップ下の最初の代役という立場となることだろう。

 昨年9月にハンジ・フリック監督が就任して以来、これまで新生ドイツ代表は8勝4分と負けなしを継続、そして今回はようやく強豪国を相手にしての初勝利を挙げることができたが、これからはミュラーが作った造語「勝者の自信」というものをどんどん増していかなくてはならない。今回のネイションズリーグでは改めて、良い意味でも悪い意味でもサプライズが起きることが証明された。そしてドイツ代表にはまだ一貫性が乏しく、トップ国返り咲きを印象付けるまでには至っていない。

 あとは9月のネイションズリーグ2試合(イングランドとハンガリー)を経て、11月開催のワールドカップまでという、決して多くは残されていないこの時間のうちに、選手それぞれが自らの立場、課題へと向き合い、それを改善してワールドカップの舞台に立つためのアピールをしていくということ。そしてその中には、その課題が山積みな選手もいるということ。ただそういったプロセスを経て、新生ドイツ代表には再び、世界の上位争いを演じられるチームを作り上げていく、その野望があるということだ。
 

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