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kicker2022/06/10 07:05
極右関連の騒動に揺れるヒンターエッガー、発言にあった余りに不条理なポイント


 水曜日には極右と言われるミヒャエル・シックル氏と共に、オーストリアの故郷にてイベントを開催することが報じられ再び物議を醸すことになった、アイントラハト・フランクフルトのマルティン・ヒンターエッガー。それからまもなくして自身のインスタグラムで綴られたメッセージは、「僕は現役時代を通じて、そしてブライベートにおいても、世界中に友人がおり、僕が右翼的であるという非難に対して明確に異議を唱えるとともに、あらゆる差別に対して立ち上がり続けていく」というものであり、今回の発言についてここまでは特に問題はないようにも・・・、見受けられる。

 しかしながらこの情報を伝えたフリージャーナリストのマイケル・ボンヴァロット氏は、むしろヒンターエッガーについて右翼的という非難はおろか、むしろ「サッカー選手のマルティン・ヒンターエッガーが、ビジネスパートナーによるこのような政治活動について、果たしてどこまで知っていたか。それを詳細に確認することは不可能であるため、この記事でそれに関する対応を批判することはしない」とまで明記しているのだ。つまりヒンターエッガーの発言は事実と論点のすり替えであり、それによって自己弁護をするというもの。これを見る限り、どれほど理解しているのかと疑問さえ感じる。しかも右翼過激派『アイデンティティ・ムーブメント』との密接な関係が取り沙汰されるシックル氏と取引関係について、謝罪の言葉は一切みられない。確かにシックル家との取引関係を断つとはしているものの、それは至極当然の話。仮にイベントを行おうとしても中止となっていたことだろう。

 このようにヒンターエッガーは今回の件に関して、謙虚な姿勢を見せるどころか、冒頭にてボンヴァロ氏に対して「誰かもわからない人が、僕のことをそう言うなんて信じられない」と傲慢な態度さえ示しており、とりわけ今回のボンヴァロ氏の記事は非常によく考察され、また実証されていることも踏まえ、この発言はあまりに不謹慎なものだったといえる。さらに信じられないことに、ヒンターエッガーはまるで自分が無実のスケープゴートのようにみせ、「シックル家の過去も今後の活動についても何も知らない」などと主張した。だがヒンターエッガーは別のところでは、シックル家について「同じ故郷シルニッツにルーツがある」と書いており、シックル氏の右翼との繋がりは決して隠されたものではなく、グーグルなどで容易に検索が可能であらゆる記事を読めることも忘れてはならない。仮にバイエルンの選手がドイツの極右政党AfDの政治家や右翼のサポーターと共にイベントを企画していれば、さらに大きな問題となっていたはずであり、今回の事への批判についてヒンターエッガーが驚きを覚える必要はない。
 
 そもそもヒンターエッガーはこのスキャンダル以前にも、すでに物議を醸す発言を行なっていた。クローネ紙に対して「今年はいろんなことがうまくいかなかったよ。晩秋からヨーロッパリーグ準々決勝バルセロナ戦までにかけて、クラブ側からはこの夏に移籍すべきだと言われたんだ」とコメント。だがこのような内情を公に口にすべきではないもので、とりわけそもそもその発言内容自体が実際とは少し異なるものなのだから、それはなおさらのことだ。今、フランクフルトは、これからこのままヒンターエッガーと共に歩んでいくべきか、よく考える必要があるだろう。何をしでかすかわからない29歳のディフェンダーの移籍は、今となっては全ての関係者にとって最善の策だといえるのではないか。驚いたことに木曜日にヒンターエッガーとフランクフルトは連絡をとることさえできなかったことが明かされているのだ、そのこと自体がこれを物語ったものだといえるだろう。
 

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