マルコ・ローゼ監督の退任劇は、サッカーファンのみならずボルシア・ドルトムントの選手自身も驚かせる知らせだった・・・。まだエディン・テルジッチ監督就任が発表される前、kickerとのインタビューに応じたユリアン・ブラントは、その知らせを聞いた時の驚きについて語っている。
「あれは僕がガールフレンドと朝食をとった時のことだ。それから起きたことはまさに予期せぬことで、衝撃を受けたよ」と、先週金曜朝の心境についてコメント。「発表まで本当に何も知らなかったんだ」と言葉を続けており、「チームメイトがスクリーンショットを送ってくれて、それでも疑ってかかったけど、それは本当にクラブ公式ページにあったものだったんだ」と明かした。
なぜクラブが監督解任という判断に至ったのか。それはブラントにとっても知る由もないことだという。「サッカーの世界は目まぐるしいものであり、それを判断をすことは僕自身の仕事ではないからね」と、ドイツ代表MF。
「何が決め手となったのかは僕にもわからない。こういうシーズンで不満を感じていた者も少なからずいたことは確かだよ。でもこれは長期的な話であって、ローゼ監督はこれから作り上げていこうという気概をもっていたし、その時間が与えられていることは僕たちも感じていたことだったから」
特にローゼ監督のプレースタイル自体が時間を要するものであるとブラントは考えており、「あまり考慮されていないけど、ローゼ監督は極めてプレスに重きを置いたプレーを展開する。僕はロジャー・シュミット監督の下で2年半プレッシングサッカーをしたけど、ローゼ監督はそれ以上の”プレスマニア”なんだ。そのプレスへの対応には3・4ヶ月くらいで身につくものではない」と説明。
さらに今季のドルトムントはハーランドはシーズンの半分ほど欠場するなど離脱者が相次ぎ、一方でマレンやロイスなど複数のポジションでプレーすることも珍しくはなかった。ブラントは「だから3・4連勝を飾れるような土台というものがなかなか構築できなかったんだよ」と指摘した。