「ヴォルフ:失意のどん底から2年で「夢」のドルトムント入り」スカパー!ブンデスリーガNEWS



ボルシア・ドルトムントにて3年目を迎えているマリウス・ヴォルフ。2018年にアイントラハト・フランクフルトからボルシア・ドルトムントへと移籍する際には、最初にドルトムントからの関心を耳にして「クレイジーだ!」と喜びを感じていたことを明かし、また母からは「遂にあなたの夢が実現したね」とのメッセージを受け取っていたことを、kickerとのインタビューの中で語った。
子供の頃からボルシア・ドルトムントのファンだったというヴォルフは、それまでにニュルンベルク、1860ミュンヘン、ハノーファー、そしてフランクフルトを経て入団を実現させてきたものの道は決して平坦ではなく、特にハノーファー時代には当時のトーマス・シャーフ監督が解任され即座にセカンドチームに送致。その「最悪な時期」にヴォルフは現役引退も考えたという。
しかしその失意の翌シーズン後半戦からはフランクフルトへと移籍、これが大きな転機となった。2年目にはブンデスリーガで主力選手としての地位を固め、遂にドルトムント移籍を実現させることになる。だが今度はファヴレ監督の下でバックアップ以上の役割は得られずにヘルタ、そしてケルンへとレンタルを繰り返すことになるのだが、「そのケルン時代にプレー面に成熟さが増していった」と再び転機を迎えたヴォルフ。
帰還した今シーズンからは、今度はマルコ・ローゼ監督就任という転機があり「一からの出直しという気持ちで臨んだ。そこでたくさんの欠員が今シーズンがでたこともあり、出場機会を得る事ができた」という幸運、それだけでなく異なるポジションで、異なるシステムでも対応可能なその柔軟性からも、今季はこれまで公式戦29試合出場。26歳となり遂に「夢の地」ドルトムントでの居場所を見出すことにも成功を果たした。