「ヘルタ:投資家と首脳陣による泥沼の闘争劇」スカパー!ブンデスリーガNEWS

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kicker2022/03/11 19:05
ヘルタ:投資家と首脳陣による泥沼の闘争劇


 フレディ・ボビッチ競技部門取締役は今週、残留争いの本質について「状況に応じた行動をとり、サッカーから離れた事柄からは遮断しなくてはならないものだ」と総括したものの、だが実際にこれを発信したクラブではむしろ、首脳陣と投資家ラース・ヴィンドホルスト氏との間で「サッカー以外のことのみ」による泥沼の闘争劇が繰り広げられているだけ、という印象だ。

 実際そのヴィンドホルスト氏が今年の2月に、クラブ内に「権力保持と縁故主義に走る人がいる」と名前を挙げずに指摘した人物こそ、2008年5月より会長を務めるゲーゲンバウアー氏である。2019年夏から総額3億7400万ユーロを投じたヴィンドホルスト氏の見方では、自身を何度も騙し反抗的な姿勢を取り続けてきた人物であり、実際54%の支持というかろうじて再選を果たせた昨年10月に、そのゲーゲンバウアー会長もkickerに対して「私は投資家の名誉会長ではなく、ヘルタの会員の名誉会長なのだ」と語っていた。

 そんな中、ウィンドホルスト氏の持ち株会社テナー・ホールディングスのスポークスマンであるアンドレアス・フリッツェンケッター氏は、水曜日にドイツ通信社へとこの上ない爆発力を持ったメッセージを伝えており、「次の総会は5月だ。そこで何かが起こるはずだ。まさかヘルタが我々の参入後に、このような手段に出てくるとは思わなかったし、正直いって驚いたよ。」 とコメント。まさにゲーゲンバウアー会長をはじめとするクラブ首脳陣へと向けられたものだ。

 特に今回の争いのきっかけとなったのが、2020年夏にテナー・ホールディングスが出資し立ち上げた映画プロジェクトが中止となったこと。前述のスポークスマン、フリッツェンケッター氏は『Sport Bild』に対して、「合意されていたアイデアに、プロフェッショナルな基準で満たされたものではなかったため、プロジェクトを中止した」と説明。「リリースできるものではなかった。例えば映像のなかでヘルタの上層部が、カメラの前でヴィンドホルスト氏の名誉を傷つけるような、見下す発言を行っているのだ」

 つまりヴィンドホルスト氏からの支払いの遅延により、ヘルタの首脳陣によれば特に2020年夏の移籍市場において、ヘルタの選択肢の幅が決定的に影響を受ける形となり、一方でこの映像の制作にテナー社は100万ユーロを投じたと言われているとこと。本来現在ではストリーミングで配信されるはずだったのだが、どうやら扱われることはもはやないようで、これが大きな騒動となっている。

 一方で「早く我々は1つのチームにならなければ」と訴えるボビッチ競技部門取締役だが、16位への低迷はこれまでの獲得方針の過ちが形となって現れたものに他ならない。さらに11月末にパル・ダルダイ監督の後任として招聘したタイフン・コルクート監督の下、12試合でわずか勝ち点9と、さらに奈落の底へと突き落とす展開となった。10月にカーステン・シュミット取締役、そして今週にはアルネ・フリードリヒ氏が退任したことでより力を増した同氏ではあるものの、もしこのままコルクート氏が失敗に終われば、それは即ちボビッチ氏もただでは済まない。


 そんな中、朗報も1つ届いている。kickerが得た情報によれば連邦政府の資金援助プログラムを受ける形で、700万ユーロの支援を受ける見込みがたったようだ。今年の2月に承認されており、ヴィンドホルスト氏からの巨額の投資にもかかわらずコロナ禍もあって、昨季は7800万ユーロの赤字。今季も上半期で2820万ユーロの赤字で、シーズンを通しては6030万ユーロが見込まれているところ。なお負債額は2021年末日の時点で9900万ユーロから8700万ユーロへと減少した。
  

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