ボルシア・ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、新型コロナウィルスの蔓延を受けて行政が行う、サッカーの試合感染への規制に対して苦言を呈するとともに、法的措置も辞さない構えであることを明らかにした。 「ドイツ人の大半はワクチンを接種しており、国民一人一人へ十分なワクチン接種の機会が設けられている。そしてオミクロン株についても詳細が明らかとなってきた。にもかかわらず屋外スタジアムにおいて750人しか動員できないところもある」
そうドイツ通信社に対して語った同氏は、「屋外に出られない」ことは「科学的でもなく、誰も理解できるものではない」と批判。「かつてはサッカーは特権を得ていると不満が口にされたが、今は政治の象徴的な存在としての犠牲者になっている。」と言葉を続けており、さらに「禁止事項ばかりを考え、最低限の可能性や論理的な判断もしない」と苦言を呈しており、ノルトライン=ヴェストファーレン州の判断を精査する」と法的措置も構えであることを明らかにしている。
なお同州では現時点では750人のみの動員をみとめているが、一方でバイエルン州では1万人を動員することが可能に。マスク装着義務やアルコール販売禁止などの対応も必須だが、それでもゼーダー州知事はオミクロン株が蔓延する状況にもかかわらず、デルタ株と比較して医療負担がそこまで高くないことをうけ、以前より必要に応じてバイエルン州単独で動きに出る考えを示していた。
なおバイエルン州に本拠地を構えるブンデスリーガのクラブはバイエルン・ミュンヘンのほか、FCアウグスブルク、そしてグロイター・フュルト。ちなみにドイツでは各州に応じて対応は異なり、たとえば伊藤達哉獲得を発表した独3部マグデブルクは、日曜の試合で50%の動員となる1万3385人を。一方でバイエルンの前回の相手ヘルタ・ベルリンでは、3000人が動員されているところ。