かつてドイツサッカー界において期待の若手MFとして注目されていた、アルネ・マイアー。昨夏に開催された東京五輪にも参加していた23歳のボランチは、特にヘルタのユース時代では6試合ペースで得点を量産。さらにユース代表にいたっては5試合ペースで得点を重ねていたものの、一方でブンデスリーガではここまで無得点の状態が続いていた。
「もちろん、そういった部分を取り戻していくのは、僕にとっての1つの課題だと思う」と語った同選手だが、「でもユースとプロを比較するのは無理がある。そこに至るまでにポジションや長所といった部分も含め、長い道のりを経ていろんな形でっ成長していくもの。僕の場合は基本的には守備の安定化にあり、また前線に危険なボールを供給して得点の脅威を高めるという部分にもある」と説明。
ただ戦術理解度にも長けるマイアーは、例えば今週末のように攻撃的MFとして起用することも可能で、そしてブンデス91試合目にしてようやく初得点をマークすることにも成功した。それだけでなくヘルタ時代より、アウグスブルクで一皮剥けたと考えるマイアーは、「この街はとても居心地がいいね。この環境から僕はたくさんの恩恵を受けている」と述べ、「まだ僕は23歳だけど、でもチームを牽引するようピッチ上で責任をもってプレーしていくことが目標だ」と意気込みをみせた。
だがその一方で今回の契約形態はあくまでレンタルであり、アウグスブルク側には500万ユーロでの買取オプションが付随しているところ。そして25試合の出場時にはその行使義務が発生する流れとなっているのだが、ヴァインツィール監督は現時点ですでに残留への希望を公言している。
「監督からそういってもらえるのは嬉しいね。ここには多くの可能性がある、特別なクラブだと思っているよ」そう感謝の気持ちを示したマイアーとしては、「もっともっと自分の力を発揮」して、ビーレフェルト時代に知る残留争いの経験を活かしチームの再浮上へと貢献していきたい。
ヘルタ、フランスの若手ウィンガー獲得間近
ヘルタ・ベルリンはフランス2部、SMカーンからケリアン・エンソナの獲得を模索しており、スピードとドリブルに長けた19歳のフランス人選手は、もう間も無くしてベルリンへと到着すると、クラブ首脳陣は考えているようだ。ただ2018年に5年間過ごしたFCパリを後にし、加入3年目を迎える今シーズンは、ここまで右膝の前十字靭帯の断裂により全休が続いており、加入は今年の夏ということになるだろう。