ラファエル・ボレからのパスを、駆け上がった鎌田大地は左足で巧みにおさめ、そして右足の外側でふわりとボールを浮かせると、そこに飛び込んできた相手GKギキーヴィツを華麗に交わして、そのまま右のインサイドでゴールへと押し込む。「美しいゴールだ」、そう語ったオリヴァー・グラスナー監督だが、そう感じたのは決して彼だけではない。アルネ・マイアーからのパスをリンドストレムがカットし、そこからボレを経由して繰り出された電光石火のカウンターは、鎌田のフィニッシュと共に非常に印象的なものだった。
しかしながら鎌田が輝きを解き放っていたのは、何もその前半22分の場面だけではない。ダブルトップ下の一角としてプレーした日本代表MFは、相手のディフェンスラインのスペースへと幾度となく危険なボールを繰り出してろおり、加えてその創造性は81%という高確率のパス成功率によって生み出され、フランクフルトの攻撃の要所となっていたのだ。
また何より鎌田はファイターとして、先陣を切って相手に仕掛ける姿をみせており、フランクフルトの選手の中で最多のデュエルを記録、加えてその勝率はほぼ6割(59%)を記録するものだったのである。何度も何度も相手からボールを奪い、そしてインテリジェンスと得点への脅威を併せ持ったその姿は、明らかに進化を遂げた鎌田大地、そのものだ。デュエルにおける存在感の不足は、もはや滅多に目にするものではない。
10月末よりオリヴァー・グラスナー新監督の下、先発メンバーに名を連ねている同選手は、ますます指揮官にとって貴重な存在となっており、アウグスブルク戦でのゴールによって今季公式戦5得点(1アシスト)をマーク。ひとまず及第点といったところだが、まだまだ伸びしろがある。そして最近のように状態を上げていくならば、きっとアウグスブルク戦でみせたような「美しいゴール」を、より多く目にすることができるだろう。
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