VfBシュトゥットガルトは今季前半戦、数多くの離脱者を抱える苦しい状況が続いたが、ようやく徐々に選手たちが戦列へと復帰したことにより競走が激化。週末に行われたライプツィヒ戦では、マーク=オリヴァー・ケンプとダニエル・ディダヴィの姿が見受けられなかった。
伊藤洋輝がセンターバックの左側の座を掴み取ったことは、何も目新しい情報ではない。ただかつて主将も務め、今季もレギュラーだったケンプが、もはや居場所がなかった理由とは一体なんなのか?マタラッツォ監督は「カラソルのようなポリバレントな選手がいたのでメンバーから外れた。それにシュテンツェルも複数のポジションをカバーすることもできる」とコメント。ただそれだけで説明がつく問題ではない。「契約状況には、ある種の不確定要素があってね」と指揮官。
つまりケンプはもはや売却候補の1人となっており、いずれにしてもこの夏で契約満了を迎えることになるのだが、まだ移籍金を期待できる今冬にも動きに出る可能性はあるだろう。それに伊藤洋輝の安定したパフォーマンスは、ケンプ不在でも問題がないことの証だ。たとえ指揮官が「彼はまだ我々とともにいて、チームのメンバーの1人だ」と強調していたとしても。
それはダニエル・ディダヴィにも当てはまること。マタラッツォ監督によればフィジカル面での問題とのことで、「もし状態がよければ、いつでもオプションとなるよ。彼はいい感じできているが、それでも他の選手を選択したんだ」と説明した。