ピッチ上でファントムのごとく姿を消し、そして突如として襲いかかる。奥川雅也について、フランク・クラマー監督は「彼の姿が見えていなくても、次の場面ではそこに姿を表し、そして得点への脅威となってみせる」との言葉で表現した。それまで0−2と敗戦の流れにあったチームに、奥川がもたらした奇襲による反撃の狼煙は、最終的にビーレフェルトで14年ぶりとなる、ブンデスの試合での2点差からの勝ち点確保へとつなげている。しかも相手はブンデス最小失点で3位と好調の、SCフライブルクだったのだ。
攻撃的ポジションであれば、複数でプレーが可能な日本人MFは、自身のこれまでのキャリアを通じてもトップクラスの得点を記録。最多は2019/20シーズンでのオーストリア1部、RBザルツブルク時代に記録した9得点であり、今シーズンはブンデスリーガにてその数字を上回ることも可能だろう。”ファントム”奥川は、得点への嗅覚を持ち合わせた選手だ。「ゴール前でのプレーがうまいね」とクラマー監督は評価。「常に相手ゴールへと忍び寄っていく」と言葉を続けた。
これもひとえに、奥川雅也が真摯に取り組み続けた、成長による賜物だ。2021年にRBザルツブルクから加入した同選手は、「チームメイトらと共に、さまざまなことに取り組んでいかなくてはならなかった」と振り返る。加入から半年で記録した得点数はわずか1だったが、しかしこの半年ではすでに6得点。これは昨季のチーム最多の2人、ファビアン・クロスや堂安律(5得点)を上回るもので、しかもこの3試合では連続得点中であり、チームの勝ち点7に大きく寄与。ちなみにブンデスリーガでビーレフェルトの選手が3試合連続得点を記録したのは、2008/09シーズン以来のことだ。
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