VfBシュトゥットガルトのスウェン・ミスリンタトSDが、地元紙シュトゥットガルター・ナハリヒテンに対して語った発言が物議を呼んでいる。競技部門のトーマス・ヒツルスペルガー取締役が退任した後も、「彼とリュート、クリュッケン、そして私で共に始めたプロジェクトは、トーマスがいなくなっても継続すべき」とコメント。つまりは若手育成「ユンゲ・ヴィルト2.0プロジェクト」であり、次期競技部門取締役には上記メンバーの中から選出すべきと発言した。
ただクラブ上層部が眉をひそめた発言はその後、ヒツルスペルガー氏の後任人事について積極的に関与しておらず、「最近ではコミュニケーションもはかれなくなってきた」と公に漏らしたこと。だが本来は同SDは幾度となく後任についての相談を受け候補者の提案も許されていたものの、選考の過程で相談役会へと委任していたのだ。
その心変わりともとれる発言に、フォクト会長を中心とした上層部は発言を控え、今は同氏との話し合いを求めているところ。だが「サッカーの面でうまくいっていない時期」に、後任人事について公言したことについては「苛立ち」を示している。
なおシュトゥットガルトが現在検討しているのは、ドイツサッカー連盟でスポーツディレクターを務め、相談役会のアドリアン氏がU21代表監督時代に知るヨティ・シャッツィアレキシウ氏。またケルンのアレクサンダー・ヴェーレ取締役も候補で、同氏についてはミスリンタトSDが「素晴らしい仕事をした」との評価も述べていた。