バイヤー・レヴァークーゼンのフェルナンド・カロCEOは、圧倒的な力をもつプレミアリーグを前に、ブンデスリーガにはそれに抗う術はほぼ無いと考えている。木曜日の英紙ガーディアンとのインタビューの中で、同氏はある選手の獲得へと動いたものの「プレミアリーグの昇格組が、(CL出場権をもつ)ドイツの4位のクラブよりも、高額の移籍金とサラリーを支払うことが可能だったんだ」とコメント。シンプルに他国と比べ、プレミアリーグは「豊富な資金力」を誇っており、「それは決して我々にとって望ましいことにはならない」と警鐘を鳴らす。
確かにそのようなクラブへとより高額の移籍金で売却ができる、という見方もできるだろう。「しかしそれでは単純に、我々ブンデスリーガが、プレミアリーグのためのファームリーグという立場にあるということだよ」と指摘。「ボルシア・ドルトムントでさえ、プレミアリーグへと売却する立場にあるのだ。現在プレミアリーグとまともに渡り合えるのは、バイエルン・ミュンヘンくらいのものだよ」
とりわけプレミアリーグが大きな恩恵を受けているのは、莫大なテレビ放映権料による収入差、そして世界的な知名度による恩恵によるものであるが、欧州クラブ協会にて理事も務めるカロ氏は、そもそもブンデスリーガが「他のリーグと比較して、基本的に自分たちのマーケティングを、それほどうまくできていない」という問題があると考えている。例えばスペインが海外のテレビマーケティングによって8億6000万ユーロを得ているのに対して、ブンデスリーガはわずか2億ユーロ程度に過ぎないのだ。
「ただね、仮に3億ユーロがおおく投入されるようになったとしても、プレミアリーグの差はたいして埋まらないだろうね」と、さらにカロ氏は悲観的な見方を示しており、つまり「収入をあのレベルにまで引き上げられるような、ストラクチャー的な機会は皆無なのだ」ということ。仮にバイエルンのルメニゲ元取締役が期待するような、サラリーキャップが導入されたとしても、「それがこの差を縮めるというのに、役立つようにはあまり思えないよね」と言葉を続けている。
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