この夏に移籍金4250万ユーロを投じる形でRBライプツィヒから、ユリアン・ナーゲルスマン監督と共にバイエルン・ミュンヘンへと迎え入れられた、ダヨ・ウパメカノ。だがこれまではkicker採点平均3.83という低調な結果にとどまっているように、期待感を抱かせる力強いパフォーマンスと、そして致命的なミスを繰り返す日々を過ごしているところ。
ライプツィヒ時代も知るナーゲルスマン監督は、決して個人的な批判を口にすることを望まないが、ただ就任以来初の敗戦となった週末のフランクフルト戦では、立ち上がりこそ落ち着いた様子だったものの、先制点のセットプレーでは得点を決めたヒンターエッガーに迫ることができず、また前半終了前にはコスティッチにボールを奪われ致命的な事態を招く結果に。さらに最悪なことに逆転弾となったコスティッチのプレーにも関与してしまった。
ただこのように好印象と致命的ミスを繰り返す状況にはあるものの、まだウパメカノは今月で23歳を迎える若手であることを見逃してはいけない。確かに世界最高レベルの資質を持ち合わせているのかもしれないが、それと同時にまだまだ伸びしろをもった選手でもあるということ。この組み合わせと展開は、2011年にマンチェスター・シティから加入した、ジェローム・ボアテングを彷彿とさせるものだ。当初は衝動的な行動やポジションミスが目立った若手DFだったものの、最終的には世界最高のDFの1人にまで数えられる飛躍をみせている。