VfLヴォルフスブルクはホームで開催されたFCセビージャ戦にて、チャンピオンズリーグ初勝利へとあと一歩まで近づいていたものの、後半87分のPKにより痛恨の痛み分けに終わることとなった。試合後、主審のカバコフ審判員に対してはスタンドから、激しい罵声と飲料容器が投げつけられており、主将のマキシミリアン・アーノルドも「とても失望している」と述べ、「CLであんなジャッジをされたら。初めてVARを使ったんじゃないか」と苦言。「静止画だけで判断するならファウルだらけだよ。」
それは自陣のPA内にて、ジョシュア・ギラボギが相手のラメラより一足早くボールを蹴り出し、その足裏がラメラに触れてしまったシーンである。試合を続行させていた主審に、VARから確認の要請が入ってチェック。そこで下されたPKという判断は、敵味方に関わらず驚きを与えるものだった。シュマッケ取締役は「単純に判断ミスだよ。どうしてこういう結論になるのか理解に苦しむ」と苦言を呈し、「静止画だけで判断したなら、一発退場になるはずだ。だがそれにもなっていない。」とコメント。「あれで金と勝点を失った」と述べ、さらに無害な場面でも幾度となくVARが介入したことに「試合にも主審のパフォーマンスにも影響を及ぼす」との見方を示している。