この夏に行われたDFBスーパーカップの前に、東京五輪から金メダルを獲得し戻ってきたヘイニエルは、ボルシア・ドルトムントにて表彰を受け、さらに金メダルを観客に誇らしげに披露することが許され、そしてその試合の終盤からさっそく投入。ドルトムント2年目での初日は、まさに上々の1日となった。
だがその後のリーグ戦2試合ではベンチ入りを果たすも、まったく出場機会は得られておらず、ミヒャエル・ツォルクSD「彼はまだ19歳で、そして特にオフェンスではロイス、ブラント、レイナといった選手がプレーできるからね」と説明。これら選手の後陣を配する格好で、昨季の先発出場もわずか1試合のみにとどまってしまっている。
昨夏よりレアル・マドリードから2年間のレンタルで加入中の若武者は、確かに格下相手のテストマッチでは、その優れたテクニックやドリブル力を幾度となく披露。得点も重ねる姿をみせており、ローゼ新監督も「活き活きとしていたね。いかに優れた選手であるかは、皆が知るところだ」と評価。
ただ問題はそれに継続性をもたせること。指揮官は改めて、「彼は全てのトレーニングセッションだけでなく、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグの高いレベルでも、それをみせていかなくてはならないし、日々、何週間にも渡って、トレーニングで持続的に自分をアピールしていかなくてはいけないんだ。」と要求した。