「突如終焉を迎えた、アミン・ユネス飛躍の物語」スカパー!ブンデスリーガNEWS

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kicker2021/08/18 07:00
突如終焉を迎えた、アミン・ユネス飛躍の物語


 確かにまだ全てが明らかになったというわけではないものの、それでもアミン・ユネスが、フランクフルトを後にし中東のサウジアラビア、アル・シャバブ移籍を示唆する情報は数多く存在する。SSCナポリからレンタルで加入中のドリブラーには、2022年夏から契約有効となる買い取りオプションが付随しているものの、フランクフルトはそれをこの夏前倒しで行使し、そしてそのままアル・シャバブへと売却するだろう。

 確かに買い取り金額よりも倍の金額を手にするとはいえ、それでもわずかその差額が200万ユーロと考えれば、ドイツ代表MFの金額として低い印象を受けるはずだ。ただユネスはこれからキャリアの下り坂に入る年齢であるとともに、非常に負傷がちというデメリットもある。加えてユネスの意思に反して残留したとして、その価値がどれほど変動するかという疑問も。そんな状況の中で、フランクフルトはそれでも最善の策を模索していったはずだ。

 とはいえ、今回の急展開はさすがに驚きを覚えるものではある。5月初めの時点で地元紙フランクフルター・アルゲマイネ紙に対し、ユネスは「大金を稼ぐためにここに来たのではない。このクラブに確信を覚えているからだ」と強調。「チームのみならず、全ての関係者にとても安心感を覚えている。僕も妻も、フランクフルトでの生活をとても楽しんでいるんだ。だから僕が決められることではなくとも、ぜひここに残りたいと思う。(中略)自分の港を見つけらなら、そこに留まるべきさ」と語っていたのだ。

 だがこれまでの間に突如として、ユネスはより高いサラリーを求め、フランクフルトから改善されたオファーを提示されるも拒否、クラブ内において移籍への希望を明確に伝えた。確かにそれでもフランクフルトには、オプションを行使して長期的に、一定の条件で選手を拘束することは可能ではあった。だがこういった不安感を考慮した場合、むしろ売却の方が賢明な対応だといえるだろう。

 そもそも何故ユネスが、突如として高額のサラリーを求めたのかが謎だ。客観的に見た場合、ユネスは昨季2ヶ月間という短い期間に限り、トップレベルの活躍をみせていたに過ぎない。12月はじめのグラードバッハ戦にてはじめて先発出場し、その後も好成績を収めてバイエルン戦(2−1で勝利)で最高潮を迎え、そこで素晴らしいゴールを決めてはいるものの、ただそれは後半戦唯一の得点でもあった。

 その試合後のユネスのパフォーマンスは、恥骨炎もあってまちまちといった所であり、ドルトムント戦ではハーフタイムに、当時のヒュッター監督と口論になったと言われ、後半ではもう姿がなかった。最終的にユネスが残した成績は、4得点、3アシスト、フル出場1試合。コロナ禍により4500万ユーロの損失を出した状況も踏まえ、サラリーアップなど合理的にみて正当化できるものではないだろう。

 確かに状態さえよければユネスは、フランクフルトでは中盤の攻撃的なポジションで重要な役割を果たしたかもしれない。好調時にはプレーメイキング、クレバーさ、メンタリティや経験といった部分で、チームの中盤の底上げをはかってくれる存在だ。だからこそ今年の春には、ナポリでの苦しい数年間を経て、ドイツ代表からも声がかかるというサクセスストーリーも描くことができたのである。だがその物語は間も無くして、突如として終幕の時を迎えようとしているところだ。
 

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