
Jリーグコラム Jリーガーの素顔

Jリーガーの素顔「李忠成選手編」
2009年8月24日
1、自宅ではサッカーを観ながらリラックス
今現在、スカパー!にご加入されていますか?
もちろん、加入しています。海外サッカーからJリーグまで、すべて観られるパックに入っているので、ついサッカーばかり観てしまっています。海外のリーグではプレミアやリーガ、セリエなどを観ていますよ。
試合をご覧になるときはどのような視点で観ているのですか?
柏の試合は自分のプレーをチェックするために観ています。あとはスカウティングのために対戦相手の試合を観ることもあります。
海外サッカーをご覧になるときは視点が変わってきますか?
基本的にはJリーグも海外サッカーもプレーの参考にするような部分に注目するところなどは変わらないです。でも、常に気を張って観ているわけではないんですよ。時間があるときに良いゲームを放送していたら息抜きに観るという感じです。
ご自宅でも常にサッカーモードなのですね?
いや、サッカーモードという感じではないですよ。ただ単にサッカーが好きなのでボーっとしながら観ているだけです。それが僕のリラックスするための一つの方法ですね。試合を録画して観ることはあまりないのですが、スカパー!はずっとサッカーの映像が流れているじゃないですか。だから、それを観ながらボーっとするのが好きなんです。
李選手の思う、スカパー!の良いところはずっとサッカーが流れているところですか?
そこも良いところですが、セリエAなど毎節のゴールハイライト番組がありますよね。あれがすごく面白いので好きなんです。特にセリエAのゴールシーンはダイナミックなので、毎節欠かさずに観ています。あとスカパー!は、Jリーグに限らず、世界のサッカーが観られるので、子供たちの夢も広がると思うんです。世界で活躍する超一流選手たちのプレーをリアルタイムで観て、そこで衝撃を受けた技を翌日、練習することもできますから。やっぱり、楽しいサッカーを観ているとプレーのキャパも全く違ってくるので、色々なアイディアをもった選手がこれからどんどん育ってくると思うんです。その辺りは楽しみですね。
気になっているチームはありますか?
インテルは好きです。チーム全体が組織立っていて力強いし、全員が上手い。個々のレベルも他のチームよりワンランク上です。ミスも少ないですし、サッカーが完成されています。やっぱり、セリエAの中では一番強いと思いますよ。確かにバルサのような魅力的なサッカーはしていないけれど、僕は好きですね。
李選手にはインテルのサッカーは、どう映っていますか?
手堅いですね。そしてモウリーニョ監督に認められる選手は、どこでプレーしてもある程度は評価されると感じます。だけど、スペクタクルで華麗なサッカーをしているチームにフィットしていた選手には、インテルのサッカーはちょっと難しいと思います。だからこそ、今シーズン、エトーがどのくらいインテルでやれるのか楽しみです。でも、結局は問題なく上手く使ってしまうのが、モウリーニョ監督なんですよね。
2、影響を受けた選手たち
ストライカーとして憧れの選手はいますか?
昔からベルカンプは好きでした。あとタイプが全然違うのですが、インザーギのゴールへの執念、アドリアーノのパワフルな感じなど、すごく好きです。もちろん、イブラヒモビッチやエトーも好きですが、彼ら2人はあまりに手が届かないスーパーな存在なので…。
ベルカンプは点取り屋というイメージではありませんが、どの辺りがお好きだったのですか?
プレーがエレガントでセクシーですよね(笑)。残念ながら現役を引退してしまいましたが、一つ一つのプレーが本当にイヤラシイ。あれは相手にとってすごく嫌な選手だろうなと感じます。また、攻守にわたってチームのために仕事をしているというのも魅力ですね。
やはり、ベルカンプのプレースタイルから影響を受けましたか?
少なからず影響はあると思います。でも、アドリアーノやインザーギ、エトーのように貪欲に、ゴールを狙わなければいけないというのが今の課題なので。彼らのようなワールドクラスのストライカーのプレーを観るとすごく参考になります。
ワールドクラスといえば、柏にはCLにも出場していたフランサ選手がいます。そういった選手とプレーしてみていかがですか?
やっぱり、ヨーロッパの第一線で戦っていたという凄さを感じます。一緒にプレーしているだけで、自分のサッカー人生の中で大きな財産になっています。
普段、フランサ選手とは何語で会話をしているのですか?
基本的には英語です。ナイジェリア人のアデバヨとも英語ですね。韓国人のパク・ドンヒョクとは韓国語で話をします。
4年近くフランサ選手と一緒にプレーをしてきて、最も影響を受けている部分というのは何でしょうか?
フランサは『フットボールはワンツーだ』という哲学をもっているんです。ボールを出して、叩いて、動くというワンツーの一連の動作を皆がやればチームは連動する。その考えには、共感ができるし、サッカー選手としてすごく影響を受けた言葉ですね。実際、試合で彼とワンツーしたときに息が合うと、ものすごくいい攻撃になるんです。僕から見るとフランサはブラジル人だけど、ヨーロッパのサッカーを感じる非常にエレガントな選手ですね。
3、良き先輩、北嶋選手の存在
昨年の北京オリンピック出場は選手生活の中で財産になっていますか?
正直、オリンピックの本大会は自分の中でプラスにはできませんでした。でも、本大会に出場するための過程を経験できたことは人生観、サッカー観の両方において大きなプラスになりました。日の丸を背負って戦えたこともそうですが、アジア予選を勝ち抜いたことも自信になりました。アジアにおいて絶対に負けられない試合という、大きなプレッシャーの中でピッチに立ち、期待に応えられたのはサッカーだけでなく、人間としても大きく成長できたと思います。
李忠成という選手は、どういう性格だと思いますか?
鉄砲玉みたいな感じですね。行けと言われたら即座に自分から突っ込んでいく。常に一番隊長のような存在でありたいとは思っています。
以前、杉山浩太選手にお話を伺った時にプレミアリーグがすごくお好きとおっしゃっていたのですが、チームメイトと海外サッカーの話はしますか?
しますよ。浩太君や大谷(秀和)君も好きだし、キタジ(北嶋秀朗選手)さんも好きなので、あいつは上手いとか皆で色々話しています。
杉山選手は北嶋選手などとサッカーゲームで遊んだりするとおっしゃっていましたが、李選手もやられるんですか?
前はやっていたんですけど、最近はあまりやっていませんね。浩太君は強過ぎるんですよ。
サッカーゲームの中でも選手のプレースタイルや性格は出ますか?
考え方や性格、プレースタイルは確実に出ます。ちなみに僕はディフェンスを固めてから攻撃を仕掛けるタイプです。
若い選手が多く在籍する柏では、北嶋選手のようなベテランの存在というのは大きな柱になっているんじゃないですか?
キタジさんは試合に出ているときではなく、試合に出ていないときのモチベーションの保ち方やサッカー観など色々な話をしてくれるので選手として、すごくためになっています。また、キタジさんは積極的にそういったことを伝えてくれるんです。本当に良い先輩ですし、チームにとっても大きな存在です。キタジさんのような人がチームに一人いるということは、すごく重要なことだと感じています。
4、父からの影響と李忠成にとってのサッカー
サッカー選手だったお父様からの影響は今でもありますか?
プロになった今でもプレーに関して色々アドバイスをもらっています。それが的を得ているので、真摯に受け止めて、どう改善していくかを考えながら日々、練習に取り組んでいます。
お父様はサッカーでの闘争心を鍛えるため、幼い頃、李選手を柔道教室へ通わせていたと聞いたのですが?
僕はただ柔道をやりたかったので好きで通っていただけなんですよ。でも、つい最近、そういう魂胆で柔道教室へ通わされていたということを知ったんです(笑)。他にも小学校の頃は、わんぱく相撲で地区2位になったこともあります。そこで1位になれば全国へ行けたんですけどね。
一歩間違えば、柏レイソルではなく、○○部屋にいたかもしれませんね(笑)。さて、李選手にとって、サッカーとはどういった存在でしょうか?
幼稚園の頃からサッカー選手を目指してプレーしてきました。そして、これまで中学や高校など進路を決める時も最初にサッカーのことを考えてきました。最終的にはサッカーという大きな存在があったからこそ、国籍も変えました。今までの人生を振り返っても、サッカーは常に僕の中心にあり、何よりも大切な存在です。
リーグ戦もいよいよ後半戦ですが、目標をお聞かせください。
もう何位とか言っている場合ではなく、絶対に残留するしかないです。これが現在の最大の目標であり、そのために少しでもチームの力になれればと思っています。今はその目標に向かってチームが一つになっていますし、緊張感もあります。とにかく残留に向けてがんばるしかないです。
最後にスカパー!をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
スカパー!のCMでもやっていますが、アウェーの試合に足を運べないサポーターはたくさんいると思うので、スカパー!という便利なツールを活用してアウェーの試合を観ていただければうれしいです。そして、僕たち選手も頑張りますので、皆さんで日本のサッカー界を盛り上げていきましょう!


















